CORPORATE PROFILE (日本語版)
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29アルミニウム缶をリサイクルして地金をつくる場合、鉱石から新たにつくる場合に比べて、消費電力量はわずか3%程度に抑制されます。こうした特長を活かすためにUACJではアルミニウム缶材のリサイクルを積極的に進めており、たとえばスクラップ鋳造炉を導入した米国の製造拠点では、原材料の約80%をリサイクル材でまかなうアルミニウム缶材を製造しています。米国のスクラップ鋳造炉「リサイクル」の優等生であるアルミニウム環境アルミニウムを広く社会に活かすことで環境負荷低減に貢献環境マネジメントシステムを活用し、環境活動の実行とレベルアップを推進UACJは、緑豊かな地球が私たちに活動の場を提供してくれていることに感謝し、あらゆる事業活動において、「環境法規制の遵守」「環境負荷の低減」を徹底するための環境マネジメント体系を確立しています。環境委員会をはじめとする環境管理組織を整備するとともに、多くの製造拠点は国際規格の「ISO14001」や環境省が定めた「エコアクション21」といった環境マネジメントシステムの認証を取得しています。また、グループ共通の環境管理方針のもと、年度目標および活動計画を設定して継続的に改善に努めています。2050年カーボンニュートラル実現に向けて温室効果ガス排出量削減に注力UACJは、気候変動対策と脱炭素社会への移行に積極的に取り組むことが重要な社会的責務であるとの認識から、「2050年にScope1・2におけるカーボンニュートラル実現」を宣言しています。この目標に向けて、社長を委員長とする「気候変動対策推進委員会」を設置し、省エネルギー活動の加速と再生エネルギーの使用を推進するとともに、リサイクル材の活用による製造時の温室効果ガス排出量削減に努めています。また2021年には、国際的枠組みである「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明し、積極的な情報開示に努めています。

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