株主の皆様へ
5/16

 もうひとつの大きな動きとして、東南アジアエリアでは、2012年からタイに建設を進めてきたUACJ(Thailand)Co.,Ltd.ラヨン製造所が、順調に立ち上がりつつあります。2014年1月には、冷間圧延工程以降の第1期ラインが稼働を開始しており、2015年には第2期ラインも完成し、鋳造工程からの一貫製造が実現する予定です。経済成長を背景に、缶材や自動車用材の需要拡大が見込まれるこのエリアで、同工場は高品質とコスト競争力を両立する世界トップクラスの本格的なアルミニウム板圧延工場として、強い競争力を発揮することが期待できます。 UACJグループは、今後も日本、タイ、米国を基軸にしたグローバル供給体制を強化し、グローバルマーケットでの存在感をさらに高めていきます。 下半期は、主力の缶材に需要の鈍化が見られるとともに、自動車生産台数についても縮減傾向が懸念されるなど、先行きに不透明感が強まっています。 損益面においても、エネルギー価格の上昇が収益を圧迫する懸念があり、引き続き注視する必要があると考えています。 こうした状況を踏まえる一方で、地金価格の上昇にともなう棚卸評価関係が影響し、通期の業績については、これまでの予想を上方修正し、売上高5,800億円、営業利益265億円、経常利益230億円、当期純利益105億円としています。 株主の皆様への配当につきましては、中間配当は1株につき3円で実施し、期末配当は3円、年間合計6円でそれぞれ予定しています。 株主の皆様には、今後も変わらぬご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。今後の見通しと株主還元について鋳造工程からの一貫製造に向けて建設中のラヨン製造所4

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です