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2 当期の国内経済は、海外市場の回復による輸出の増加や、原油価格の下落によるコスト低減などを受けて、消費税率引き上げ後の消費低迷から回復傾向を示しました。アルミニウム圧延業界においては、飲料缶やコンデンサー用箔地、液晶・半導体製造装置用厚板などが前期を超える出荷となり、輸出も為替好転の影響を受けて増加したことで、全体では4年ぶりに200万トンを超える出荷となりました。 このような市場環境のもと、当期のUACJグループの業績は、売上高は5,725億円(前期比57.3%増、合算ベース※では7.0%増)、営業利益は237億円(同33.2%増、合算ベース※では5.2%減)、経常利益は213億円(同27.0%増、合算ベース※では0.9%減)となりました。北米のローガン工場における設備故障の影響があったものの、経営統合による事業規模の拡大の影響が下半期からであった前期を、大幅に上回る結果となりました。 当期純利益については86億円(同13.0%減、合算ベース※では26.5%減)となり、経営統合にともなうTri-Arrows Aluminum Holding Inc.およびTri-Arrows Aluminum Inc.の段階取得に係る差益61億円を計上した前期を下回りました。 当社グループは2014年3月に「UACJグループ将来ビジョン」を発表し、その方針のもと、世界的な競争力を持つアルミニウムメジャーグループの実現に向けた施策を着実に実施してきました。そして2014年12月には、2015年度から2017年度までの3カ年におけるUACJグループ中期経営計画「Global Step Ⅰ」を発表しました。この計画は、将来ビジョンの実現に向けた基盤強化のステップと位置当期を振り返って中期経営計画について※2013年度上半期は旧古河スカイと旧住友軽金属工業との合算。Tri-Arrows Aluminum Holding Inc.は持分法適用会社から連結子会社に単純組替。中期経営計画の位置付け飛躍「Global Step Ⅲ」(将来ビジョン)2021年度~成長加速「Global Step Ⅱ」(次期中期経営計画)2018~2020年度基盤強化「Global Step Ⅰ」(中期経営計画)2015~2017年度

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