株主の皆様へ
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30201002014201520162017(年)中期経営計画年間30万トンに向けた投資も検討中20万トン(万トン)世界各地での需要の高まりに応えるグローバル展開の進捗についてUATHラヨン製造所の生産量推移がらも、昨年5月以降の急激な地金価格下落の影響により、微増に留まりました。 損益面では、地金価格下落による棚卸評価の悪化や、UACJ (Thailand) Co., Ltd.(以下、UATH)ラヨン製造所の立ち上げコストの増加などにより、営業利益は152億円(同35.8%減)となりました。第3四半期の決算発表時では、経常利益80億円を予想していましたが、営業努力やコスト削減効果、棚卸評価の好転などにより、120億円(同43.7%減)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に発生した北米のローガン工場での設備故障にともなう損失等に対する受取保険金を特別利益として計上したものの、51億円(同41.0%減)となりました。 グローバル市場におけるアルミニウム需要は増大を続けており、なかでも当社グループが主力とする飲料缶や自動車用部材の需要の伸びには、力強いものがあります。こうしたグローバルな需要増は、当社グループにとって絶好の成長機会といえます。この機を逃すことなく、しっかりとした戦略に基づく投資を継続し、世界各地で旺盛な需要に応える強固な供給体制を構築していくことで、確かな成長を実現していきたいと考えています。 このような認識のもと、当期も日本、タイ、米国を基軸としたグローバル生産体制の強化を着実に進めました。その際、利益貢献まで時間を要する拠点新設と、早期の貢献が期待できるM&Aを組み合わせることで、戦略的な投資と財務改善のバランスの最適化を図りました。一貫生産を開始したタイのラヨン製造所 タイでは、当社グループのアジアにおける基幹工場と位置付けるUATHラヨン製造所が2015年8月に一貫生産体制を確立し、本格的に稼働を開始しました。高品質と低コストを両立したアジアトップクラスのアルミニウム圧延工場として、注目を集めています。 アジア市場では、経済成長や人口増を背景に、飲料缶の需要が拡大しています。また世界中で自動車需要が増大するなか、同製造所が生産する低コストで高品将来イメージ2

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