株主の皆様へ
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ヒータコアラジエータコンデンサエバポレータ今後の見通しと株主還元について幅広く使用される自動車用熱交換器自動車用熱交換器材のグローバル拡販 燃費性能や快適性の向上を図るため、エンジンの冷却やカーエアコンなどに幅広く使用される自動車用熱交換器に対し、さらなるコンパクト化や高性能化が求められています。当社グループは、こうした高い要求性能に応える自動車用熱交換器材を戦略商品と位置付け、グローバルな供給体制を構築することでさらなる拡販を図っています。 2016年2月には、中国で現地自動車メーカー向けに熱交換器材を供給する乳源東陽光優艾希杰精箔有限公司に対する出資比率を高めるとともに、同社の親会社と共同で上海に販売会社の設立を決定しました。これにより、自動車用熱交換器材のグローバルな供給体制がさらに強化され、高品質なUACJ製品をタイムリーに供給できるネットワークを確立できました。 中期経営計画の2期目となる2016年度は、最終年度を控えて、目標達成に向けて各施策の成果を具現化していく重要な年度となります。このためには、統合効果の最大化や、海外各地で積極化しているM&Aや業務提携、合弁会社設立などを軌道に乗せていく必要があります。異なる文化を融合させていくのは容易なことではありませんが、組織が成長する上でまたとない機会でもあると考えています。このチャンスを活かし、UACJグループを真のグローバルカンパニーへと成長させていくことが、経営者としての使命であると認識し、全力を尽くす所存です。 なお、2016年度の見通しとしては、販売面では、UATHラヨン製造所の立ち上げにより供給量が増加する缶材や、引き続き需要が好調な自動車分野などで増加が見込まれます。コスト面では、統合効果の進展や、UATHラヨン製造所の立ち上げにかかるコスト負担の縮小が見込まれます。 これらを踏まえた業績予想として、売上高6,000億円、営業利益245億円、経常利益200億円、親会社株主に帰属する当期純利益90億円と、増収増益を見込んでいます。また、株主還元につきましては、安定配当を重視する観点から、当期と同様に1株につき中間3円、期末3円の年間合計6円を予定しています。 株主の皆様には、UACJグループの成長にご期待いただくとともに、今後も変わらぬご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。4

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