株主の皆様へ 2017年3月期 上半期報告
3/16

(億円)連結経常損益分析 当社グループでは、世界的なアルミニウム需要の高まりにお応えするとともに、この好機を活かしてグローバルマーケットでの確かな成長を実現するため、近年、拠点の新設やM&Aなど戦略的な投資を積極的に実施してきました。経営統合から4年目となる当期は、これらの先行投資により、コストや品質、生産量など、あらゆる面で世界的な競争力を持つグローバル生産体制となり、具体的な成果を見せ始める一年になると考えています。 当上半期は、世界経済が緩やかな回復基調を見せるなかで、アルミニウム圧延品業界の国内需要が対前年同期比で増加しました。なかでも、ボトル缶需要が好調な飲料缶分野、ボディ材にアルミニウムを採用した人気車種のモデルチェンジにともなう需要増が継続した自動車分野を中心として、主力となる板材の需要は堅調な推移を見せました。また、押出材については、引き続き好調なトラック・バス関連の需要が全体をけん引して、内需総量も対前年同期比で微増となりました。 このような市場環境を背景に、当社グループの売上数量は前年同期を上回りましたが、地金価格の下落の影響を受け、売上高は2,789億円(前年同期比4.3%減)となりました。 損益面では、地金価格下落にともなう棚卸評価関係の悪化の影響があったものの、売上数量の増加や構造改革によるコストダウンの成果などにより、営業利益は104 億円(同16.9%増)と、大幅な増益となりました。経常利益については、米国での自動車パネル用アルミニウム材製造・販売事業の立ち上げにともなう持分法投資損益の影響や、戦略投資にともなう利息負担の増加などにより、74億円(同0.9%増)に留まりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益については、前年同期に特別利益として受取保険金を計上した反動で、22億円(同50.0%減)となりました。当上半期を振り返って8060402002015年度 上半期 2016年度 上半期棚卸評価関係タイ減価償却負担増等タイ販売増・生産性等改善販売関係差コストダウンその他△187374△15+4+19+12△12

元のページ 

page 3

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です