株主の皆様へ 2017年3月期 上半期報告
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トップメッセージ 当社グループは、アルミニウム市場のなかでも中長期的な成長が期待できる自動車用部材と安定的な需要のある缶材を戦略的に重要な商品と位置付けています。これらの供給体制を強化すべく、重点的な投資を実行してきましたが、当上半期においても着実な進展を見せています。自動車用アルミニウム材の対応用途を拡大 自動車業界では、燃費規制の強化に対応するため、幅広い用途でアルミニウム材の導入が進んでいます。こうした変化を着実に事業成長へとつなげるため、従来から注力してきたパネル材や熱交換器材に加えて、構造材の供給力強化にも取り組んでいます。 2016年4月には、この構造材分野における北米のリーディングカンパニーをグループに迎え、UACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.(以下UWH)として新たなスタートを切りました。構造材には安全性を担保するための技術力と信頼性が求められますが、M&Aによって北米No.1のブランドが加わったことで、短期間で強固な競争力を確保できました。 当社グループは、これまでも北米において、パネル材の製造販売会社Constellium-UACJ ABS LLC(以下CUA)を立ち上げており、その新工場が2016年6月に稼働を開始し、連結子会社であるTri-Arrows Aluminum Inc.が共同運営するローガン工場から母材の供給を受けています。ここにUWHが加わることで、北米における自動車用部材の供給体制はさらに充実しました。 こうしたグループ力を最大限に発揮するため、2016年10月から「自動車事業推進本部」を新設しました。新設された米国CUAの工場グループに加わった米国UWHの工場グローバル生産体制の強化について3

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