株主の皆様へ 2017年3月期 上半期報告
5/16

今後の見通しと株主還元について各部門・各グループ会社の自動車関連ビジネスを横断して情報共有を進め、事業戦略の検討や新製品の開発に反映させます。缶材のグローバル供給体制を強化 当社グループでは、世界的な飲料缶の需要増に対応するために、グローバルな生産・供給体制を強化してきました。 国内では、統合以来進めてきた生産体制再構築の一環として、福井製造所に缶材の生産を集約。生産効率の向上により、競争力をさらに高めています。 世界最大の缶材市場である北米では、世界最大規模の圧延工場であるローガン工場が、世界トップクラスと評価される高いコスト競争力を発揮しています。前述のように、同工場は自動車用部材の母材供給も担っていくことになりますが、生産能力を増強することで、缶材の生産量も維持していきます。 経済成長や人口増を背景に飲料缶の需要が増大するアジアでは、2012年からタイに建設を進めてきたUACJ (Thailand) Co., Ltd.ラヨン製造所の一貫生産が本格化し、2016年10月には月産1万トンに到達しました。今後もさらなる需要の高まりに応えるべく、生産量を増強する計画です。 このように、日本、北米、タイの3極による缶材のグローバル供給体制を整備することで、この分野における世界的な競争力を強化し、需要の伸びを着実に業績へと反映させていく考えです。 当期は3カ年の中期経営計画「Global Step Ⅰ」の2期目となります。最終年度となる来期の目標達成に向けて、各施策の成果を具現化していくとともに、さらにその先の成長を実現するための布石を打っていく必要があります。今後も戦略的な投資をタイミングを逸することなく実施していく計画ですが、過剰投資にならないよう、財務体質と市場の需要動向を冷静に見極めながら判断していきます。 また、統合以来進めてきた国内生産拠点における生産品種の整理・集約については、概ね予定通り実行しています。今後も需要動向を見ながら、最適な生産体制の構築を進めてまいります。 通期の業績予想としては、期首に掲げた通り、売上高6,000億円、営業利益245億円、経常利益200億円、親会社株主に帰属する当期純利益90億円と、増収増益を見込んでいます。 株主の皆様への配当につきましても、期首の計画通り、中間期は1株につき3円を実施し、期末3円、年間合計6円を予定しています。 株主の皆様には、今後のUACJグループの成長にご期待いただくとともに、引き続きご指導、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。4

元のページ 

page 5

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です