株主の皆様へ 2018年3月期 上半期報告書
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 当期は、2015年度を初年度とする3カ年の中期経営計画「Global Step Ⅰ」の最終年度となります。この計画は、将来ビジョンの実現に向けた基盤強化のステップと位置づけており、当上半期はその総仕上げとして、引き続きグローバル供給体制の強化を進めました。 当上半期は、世界的に緩やかな景気回復が続くなか、アルミニウム圧延品業界の国内需要も前年同期を上回りました。こうした市場環境のもと、当社グループの売上数量は、アルミニウム圧延品全体で前年同期並みとなりました。飲料缶分野では、UACJ (Thailand) Co., Ltd.(以下、UATH)ラヨン製造所の販売数量が増加した一方、日本国内の天候不順を起因とするビール類の不調などが影響し、減少しました。自動車分野では、板材・押出材ともに軽量化のためのアルミニウム材の需要増を受けて堅調でした。液晶・半導体製造装置向け厚板も大幅に伸張しました。 売上高については、アルミニウム圧延品の売上数量が前年同期並みながら、地金価格上昇の影響により増収となりました。伸銅品は、主力であるエアコン用銅管の需要増に加え、地金価格の上昇もあって増収となりました。加工品・関連事業は、UACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.(以下、UWH)を2016年4月に買収した影響もあり、同じく増収となりました。これらの結果、全体の売上高は3,019億円(前年同期比8.2%増)となりました。 損益面では、北米での戦略投資による立上げコストなどがあったものの、地金価格上昇にともなう棚卸評価関係の好転に加え、高収益製品が販売好調だったことや、UATHの業績改善、さらには構造改革によるコストダウンの成果により、営業利益は158億円(同52.0%増)、経常利益は128億円(同73.2%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は69億円(同216.7%増)と、大幅な増益となりました。当上半期を振り返って(億円)連結経常損益分析17515012510075502502016年度 上半期 2017年度 上半期TAA※戦略投資立上げコストUATH業績改善(棚卸影響除く)販売関係差コストダウン74128△11持分法△10エネルギー単価差△10その他・調整額△12+7棚卸評価関係+81+5+4※TAA:Tri-Arrows Aluminum Inc.2

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