株主の皆様へ 2021年3月期 上半期報告書
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各事業の状況は、当社の主力事業であるアルミ圧延品事業において、タイのUATH※1と米国のTAA※2で缶材の販売数量が増加しました。また、国内ではテレワークの普及や巣ごもり需要の拡大によってIT製品や日用箔などの分野で販売が堅調でした。しかし一方で、自動車をはじめとした輸送用機械向け製品の販売が新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を受けて低迷したことが大きく起因し、アルミ圧延品事業全体では減収減益になりました。加工品・関連事業についても、新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で自動車部材や空調関連品などの販売数量が減少し、減収減益となっています。伸銅品事業は2019年9月末に事業譲渡をしたことから今年度における損益計上はありません。以上のことから、2020年度上半期の当社業績は、売上高が2,646億円(前年同期比15.9%減)、営業損失が11億円(前年同期は34億円の利益)、経常損失が26億円(前年同期は4億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が51億円(前年同期は34億円の損失)と、大変厳しいものになりました。また、コロナ禍における資金需要に備えて戦略的に資金を積み増したことで、有利子負債が増加しました。こうした状況も踏まえ、投資の厳選および経費削減を一層強化しています。その結果、2020年度上半期のフリー・キャッシュ・フローは56億円と黒字を確保しています。※1 UACJ (Thailand) Co., Ltd.※2 Tri-Arrows Aluminum Inc.構造改革に着手して1年が経ちました。主には、生産拠点の集約、大型投資の収益化、不採算分野やノンコア分野からの撤退、ガバナンス・マネジメントの改革に2019年度 上半期品種缶材箔地IT材自動車材厚板その他一般材合計35022974181035762020年度 上半期3742613501971551増減2334△251△32△25国内市場向け 256海外市場向け 320国内市場向け 215海外市場向け 337△4216アルミ圧延品事業の品種別売上数量(千トン)連結経常損益分析(億円)48△26△70+23+7+6△12△5+17+442019上半期実績2020上半期実績棚卸評価関係TAA業績改善(棚卸影響除く)UATH業績改善(コロナ+棚卸影響除く)販売関係差エネルギー単価差その他・調整額操業度低下等コロナ影響構造改革について 2

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