株主の皆様へ 2021年3月期 上半期報告書
8/16

1.原料資源 ボーキサイトの枯渇回避2.廃棄物量削減3.地金生成における エネルギー使用量・CO2排出量の削減省エネ・省資源を実現するアルミニウム製造工程リサイクルによって生み出される価値新しく地金をつくる場合アルミニウムスクラップ材をつかう場合新地金再生地金製錬ボーキサイトアルミナ製錬工程なし消費電力97%削減アルミニウムは、今後も需要が拡大すると言われている素材です。そのアルミニウム製品をそのまま捨てればゴミとなり、またいずれ原料資源であるボーキサイトが枯渇してしまいます。しかし、アルミニウムにはリサイクルしやすいという特徴があります。リサイクルすればゴミを削減でき、ボーキサイトの枯渇も避けられます。また、リサイクルしたアルミニウムを使うことで、最もCO2排出量が多くなる製錬工程を省略でき、消費電力を97%も削減できるのです。このようにアルミニウムをリサイクルすることは、さまざまな効果・価値を生みます。そして、今後使用量の増加が見込まれますので、なおのことリサイクルの重要性が高まっています。リサイクルすればするほど価値が出るアルミニウム気候変動や海洋プラスチック問題などの環境問題がクローズアップされる昨今。その解決への一助として期待を集めるのがアルミニウムです。UACJ は、今年再定義した新企業理念において持続可能な社会の実現に貢献することを掲げています。ここでは、その実現のための一つの社会の在り方「サーキュラーエコノミー※1」に通ずるアルミニウムのリサイクル性にスポットを当て、その意義と現状、今後の課題について説明します。アルミニウムのリサイクル性を活かしてサーキュラーエコノミーの実現へ※1 「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組み7

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る