株主の皆様へ 2022年3月期 上半期報告
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 今後、国内外とも活動制限が緩和されることで経済回復が期待される一方で、半導体などの供給制約により自動車や電機分野を中心に生産活動への影響が長期化すれば回復が遅れる懸念もあり、不透明な状況となっています。 このような環境のもと、世の中の生活になくてはならないアルミニウム圧延品業界において、板類の国内需要は缶材で微増、自動車関連分野では新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少が顕著だった前年同期に比べて大幅な増加となりました。また、建築分野や箔用、厚板類でも増加し、板類全体としては前年同期比で増加となりました。押出類に関しては、自動車、自動車用熱交換器、二輪の分野において前年同期比で増加し、全体としても前年同期比で増加しました。 完成させていた世界3極の板事業生産体制を活かして市場動向に着実に応えたことによって、当社グループの国内向け販売数量は、板類では前年同期比で増加となりトップメッセージ代表取締役社長兼社長執行役員石原 美幸1はじめに 新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、不幸にも亡くなられた方々に深い哀悼の意をささげます。同時に、最前線で日夜対応に当たられている医療従事者、保健機関の皆様、そして社会インフラを支えておられる皆様に、深く感謝申し上げます。上半期を振り返って 当期における世界経済の状況は、新型コロナウイルス感染症の拡大による落ち込みから回復しつつあるものの、米国においては感染再拡大により雇用の回復が鈍化し、経済活動にも影響が及んでいます。また、中国では新型コロナウイルス感染の封じ込めによる活動制限強化、過剰投資抑制により経済活動が鈍化しました。さらに、国内においても、度重なる緊急事態宣言の発令で個人消費が伸び悩んでいます。旺盛な需要に応え、“軽やかな世界”の実現に全力で取り組んでいきます。

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