株主の皆様へ 2022年3月期 上半期報告
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約97%カット原料電気分解アルミナ精製ボーキサイトアルミニウム新地金製錬工程製缶・使用工程UACJアルミ板製造工程溶解粉砕選別回収工程8 アルミニウムは、スクラップをリサイクルして新地金の使用割合を削減することによってCO2排出量を大幅に削減できます。そのリサイクルを推進していくうえでは、技術的なことのみならず、使用済みのアルミニウムを確実に“回収”する仕組みをつくることが重要になります。しかし、これは私たちだけでできることではなく、サプライチェーン全体で取り組む必要があります。 そのなかで、私たちはサプライチェーンのあらゆる関係者に呼びかけて、リサイクルシステムの構築をリードしていく考えです。例えば、缶であれば、消費者が廃棄したものを回収している自治体だけでなく、スクラップを取り扱う加工業者なども対象としていきます。 また、リサイクルにおいては、用途によって異なるライフサイクルも踏まえる必要があります。缶のようにライフサイクルが短いものは比較的短期間で回収できますが、自動車などでは10年以上使用されることもあります。こうしリサイクルプロセス(缶材の場合)た違いも踏まえながら、回収したアルミニウムをうまく組み合わせることで全体のリサイクル率向上を目指していきます。 私たちは、こうした取り組みを通じて、リサイクルの輪を広げるとともに、アルミニウムによる環境負荷低減を追求していきます。CO2発生量CLOSEDLOOP RECYCLE鋳造圧延コイル製缶充填飲料缶使用CO2排出量を大幅に削減するリサイクル。その■となる“回収”の仕組みづくりに動き出したUACJ。

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