2014年「年頭の辞」
経営
代表取締役会長 CEO
山内重德
皆さん、明けましておめでとうございます。
株式会社UACJとして初めての新年を迎え、皆さんと一堂に会して新年のご挨拶ができることを、大変嬉しく思っております。
昨年10月に新会社UACJが無事スタートを切り、3ヶ月が経ちました。これまでの従業員の皆さんの努力に感謝したいと思います。
これまでの3ヶ月でお客様をはじめとした取引先へのご挨拶と並行して、営業・研究・製造の各拠点を岡田社長と共に訪れました。会社数も多いので今すぐ全てはまわれませんが、関係会社の各社も訪問する予定です。
これまでの拠点訪問の中で感じていることは、従業員の気持ちの面では、「融合」は予想以上に上手くいっているということです。
本年は、「公平(Fair)」、「相互尊重(Respect)」、「信頼(Trust)」という理念のもと、「UACJグループにとって何がベストか」という判断基準をもって、しくみやルール、システムなども含めた真の「融合」を実現していただきたいと思います。
そしてそれにより、UACJグループの当面の最大の経営課題である「シナジー効果の早期実現」と「タイ圧延工場の垂直立ち上げ」を図っていかなければなりません。
シナジー効果については、この2013年度末までには、「統合効果目標」を策定し、公表する予定をしています。各事業部門および各部で、少しずつですが効果の見える部分も出始めていますが、課題のさらなる整理と具体的な施策の検討を進める必要があります。
さらには、それをベースとし、遅くとも2014年12月までには、より具体的に各部門の戦略・戦術にブレークダウンした「中期経営計画」を策定して、公表したいと考えています。
そういった検討をしている中で、また、3ヶ月が過ぎたこの時期に、改めて次の点をお伝えしたいと思います。
忘れてはいけないのは、経営統合は目的ではなく、手段であるということです。UACJグループの目指す姿は、グローバルマーケットで確固たる存在感を持つ「世界的な競争力を持つアルミニウムメジャーグループ」です。
この目指す姿を実現するためには、関係会社も含めたグループの全従業員が総力を結集して、危機感とスピード感を持って、次の四つの課題を達成しなければなりません。
一つ目は、「グローバルな市場でも戦えるコスト競争力の強化」です。
二つ目は、「技術力・開発力・品質対応力のシナジー効果による顧客ニーズへの対応の強化」です。
三つ目は、「最高品質の製品をグローバルに供給できる体制の確立」です。
特に、「現場の重視」はメーカーとしての基本姿勢です。現場というのは、製造現場だけではありません。営業も研究開発も間接部門も各々が現場を持っているわけです。皆さん一人ひとりが頭だけで考えた空理空論に走ることなく、現場を重視するという基本姿勢をもって業務に当たって下さい。「現場」へ行き、「現物」を見て、「現実」を把握することが重要です。
足元の状況を見ますと、市場環境は、全体としては回復基調が続くものと見られており、個人消費はもちろん、設備投資や生産の回復が続いております。また、円安局面も継続が予想されており、輸出製品については円ベースでの収益が改善するものと見込まれます。
しかし、中長期的に見れば、日本の人口減少、お客様の海外への生産拠点移転による国内需要の減少や、海外のアルミ圧延メジャー会社や新興アルミ圧延メーカーとの競争激化など、事業環境は大きく変化しており、今後もますます厳しさを増してくるものと考えております。我々はこのような状況の中で、競争力と事業基盤を強化し、今後成長が期待される環境・エネルギーなどの新規製品分野や、東南アジアなどの成長市場への展開を積極的に進めることによって、生き残り成長していかなければなりません。
そのために、新生UACJグループは早期に経営統合のシナジー効果を出すことを求められるのです。
また、こういった目標に向かって、日々取り組みを行う上で意識しなければならないことがあります。
「コンプライアンス」、そして「安全」と「健康」です。
今年も一年、元気で前向きに仕事に励めるよう、これらに十分気を配って下さい。
最後になりますが、各人それぞれが良い仕事ができたという達成感を持って一年を振り返ることができるよう、従業員の皆さんが全力で業務に取り組んでいただくことをお願いしまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
UACJグループ全員が力を合わせて、目標達成に向けて精一杯頑張って参りましょう。


