2014年「年頭の辞」
経営
代表取締役社長 CEO
岡田満
皆さん、明けましておめでとうございます。
UACJグループとして初めての新年を、皆さん感慨を持って迎えられたことと思います。また年末年始、設備工事などで出勤された方々、大変ご苦労さまでした。海外で新年を迎えられた従業員およびそのご家族の皆様にもあらためて感謝申し上げます。
昨年10月1日にUACJグループが誕生して、グローバルマーケットで確固たる存在感を持つ「世界的な競争力を持つアルミニウムメジャーグループ」という目標に向かって進み出して、3ヶ月が経ちました。会長からのお話にもありましたとおり、UACJグループにとって当面の最大の課題は、危機意識を全員で共有し、これをベースに真の「融合」を早期に図り、「統合のシナジー効果を早期かつ最大化」していくことと、大きな投資を行っている「タイ圧延工場の垂直立ち上げ」です。
「融合」と「シナジー効果の早期実現」をプロモートする部署として『統合推進部』を、また、「タイ圧延工場の垂直立ち上げ」のために、生産本部の中に『タイ圧延工場プロジェクトチーム』を、営業本部に『海外営業推進部』を設置して、早期立ち上げをプロモートしていますが、UACJグループの総力を結集しなければ、課題達成は成しえません。各事業部門や各部が連携を取って進めていただくことをお願いします。
昨年10月1日にもお話ししましたが、UACJグループは、UACJ本体を含めると、国内外計72社のグローバルグループとなりましたが、国内外の激しい競争に勝ち抜いていくためには、「1+1」が3にも4にもなっていく、そうした姿を追い求めて、施策をとっていく必要があります。
キーワードは、「国内の構造改革の推進」、「積極的なグローバル展開」、「新製品、新技術の開発、上市」、「現場力(工場・営業・管理)の底上げ」です。
国内では、統合以前から進めてきた事業の構造改革を、今後もさらに強化・継続して推進し、「シナジー効果の早期かつ最大化の実現」に向けあらゆる手段を講じなければなりません。具体的な動きとして、箔2社の1月1日での合併も予定通り進み、物流事業会社の2社の4月1日での合併も決定しました。今後も各事業部門の最適化などの検討を推進していく必要があります。
海外については、既存、新規を問わずさまざまな案件で是々非々を良く見極め、それぞれの事業の状況に見合う展開を行う必要があります。
その中でも当面の最大の命題は、「タイ圧延工場の垂直立ち上げ」です。第1期ラインがこの1月から操業を開始して、3月には開所式の開催を予定していますが、今後も計画通りに実行し、TAAをはじめとする海外拠点と連携して、日本・東南アジア・中国、さらには北米・欧州におよぶ強固なサプライチェーンを構築することが重要です。
韓国のアルミニウム加工および販売会社エフエスピーへの資本参加や、マレーシアのアルミニウム箔製造販売会社Hydro Aluminium Malaysiaの株式取得もこの一環です。
こういった方策をさまざまな形で展開することよって、海外の成長するマーケットに的確にアクセスし、販売力をさらに強化することで、海外のアルミニウムメジャーや新興勢力との厳しい競争に打ち勝っていかなければなりません。これに勝てなければ当社グループの生き残りはありません。そういう覚悟を持って取り組んでもらいたいと思います。
これらの取り組みを行う上で常に意識しなければならないことがあります。これも何度もお話ししていることですが、「お客様満足度の最大化」と「コンプライアンス、安全、環境、品質の徹底」です。
お客様があってはじめて新会社の事業が成り立ちます。これを胸に刻んで日々地道な活動を続け、原価低減による製品価格の競争力強化、品質の改善、生産技術によるリードタイムの短縮に加え、お客様の「こんなものが欲しい」をいち早く、正しくキャッチし、これに応えられる新製品を開発し、マーケットに提供することによりお客様の満足度が上がっていくものと確信します。
さらに、会社存続のために絶対的なMUST事項となるのが、「コンプライアンス」です。企業は社会の一員であり、社会のルールを遵守してはじめて、その価値を認められ、存続しうるということを忘れてはなりません。一旦問題を起こして社会的信用を失うと、簡単には取り戻せないということを肝に銘じてください。
また「安全、環境、品質」についてもいろいろな機会に申し上げていますが、この課題は事業の根幹に関わります。安全、環境、品質の底上げなしには会社事業の継続的発展はありえません。これは普遍的なテーマであり、これでいいというゴールはありません。常に初心に返り今よりも高みを目指していくことが、これから直面していく課題の克服に必要になると考えています。
しかしながら、経営統合の前後に発生した事故の中には重大な事故につながりかねないものもあり、統合で従業員全体が浮き足立っているのではないかと危惧しております。
昨年、安全衛生活動の強化宣言を発し、各拠点で取り組んだ活動を本年のゼロ災害達成につなげていただきたいと思います。
最後になりましたが、労働組合ならびにグループ従業員の皆さんに昨年の会社諸施策へのご理解とご協力への感謝を申し上げますとともに、本年もなお一層のご理解とご協力をお願いいたします。
このUACJグループが、従業員の皆さんにとって安全、安心で働くやりがいのある素晴らしい会社になること、あわせて「ゼロ災」を祈念しまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。


