2017年「年頭の辞」
経営
株式会社UACJ
代表取締役社長
岡田満
皆さん、ご安全に。あけましておめでとうございます。
2013年10月のUACJグループ設立以来、当社は「世界的な競争力を持つアルミニウムメジャーグループ」という目標に向かってグループ全員で邁進してきました。
2017年度は、UACJグループとして最初に作成した中期経営計画の最終年度になります。まず残された3ヵ月間で2016年度目標を確実に達成し、勢いをつけて最終年度に向かってほしいと思います。
中期経営計画には、次の3つの重点方針があります。
- 自動車を中心とした輸送分野、エネルギー分野などの成長製品の拡大とアジアを中心とした
成長地域の事業強化 - 各事業の最適生産体制の構築、技術融合の推進
- 先端基礎研究の強化と豊富な蓄積技術の活用による新技術・新製品の開発
これらは、現時点で概ね着実な展開・推進ができていると思います。
板事業については、タイのUACJ (Thailand) Co., Ltd.で昨年10月に月産1万トンを達成しました。2017年度は、年間20万トン体制と黒字化達成を目指す年度となります。昨年11月には、生産能力を年間32万トンに引き上げるべく、約370億円の設備投資を決定しました。
北米においても、Tri-Arrows Aluminum Inc.(以下、「TAA」)によるLogan工場へ約180億円の設備投資を決定しました。この投資により、TAAは北米トップクラスの低コスト・高品質の缶材供給を維持した上で、自動車用パネル材の母材供給を担う重要な拠点となり、年間40万トンの生産体制となります。
TAAから母材供給を受ける Constellium-UACJ ABS LLCでは、昨年6月に自動車用パネル材のサンプル出荷を開始しました。現在、年間10万トン生産に向けてお客様からの認定の取得、量産体制の構築に向けた改善を進めています。
国内構造改革は、板事業の各製造所のベストな品種構成を目指す品種移管を進めており、予定通り2016年度中にほぼ完了します。品種移管は目的ではなく手段であり、その目的は、品種移管と改善の積み上げにより、国内外の同業他社を凌駕するコスト・品質を実現することです。
押出事業、箔事業、鋳鍛事業、銅管事業、加工品事業、研究開発でも、動きが出始めています。例えば、北米で自動車用のアルミニウム構造材や各種アルミニウム部品の製造販売を行う会社をグループの一員とし、UACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.としました。
また、従来の組織の枠を超え、自動車事業推進本部を新設しました。自動車事業推進本部は、UACJグループ全体が一体となって自動車用アルミニウム事業を推進していくために新設したグループ横断組織です。板だけでなく押出加工や金属加工、技術開発研究所のメンバーも所属していますが、必要に応じて、さらに銅管や箔、鋳鍛の各事業のメンバーも加わる予定です。
中期経営計画で発表した2017年度の経常利益は350億円です。2016年度見通しの200億円から、あと150億円を全員で積み上げるのだという強いモチベーションのもと、今年もグループ一丸となって進んでいきましょう。その際には、いつも言っていますが「悲観せず、楽観せず、危機意識を持って行動」を常に意識してほしいと思います。一喜一憂せずに行動を重ねることでPDCAのサイクルが回り、成果に結びつきます。そして「ビジョンの明確化」「共有化」「連携」によって、行動力をより確実かつスピード感あるものにして、目標を実現し続ける企業集団になりましょう。
また、繰り返しお願いをしていますが、「お客様満足度の最大化」と「コンプライアンス」、「安全、環境、品質の徹底」の3つは、会社が存続し継続的に発展していくために欠かすことができない事柄です。常にこの3つの言葉を心に留めて行動するようにお願いします。
UACJグループが、従業員の皆さん一人ひとりにとって安全、安心で働きがいのある素晴らしい会社になること、あわせて「災害ゼロ」を祈念しまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。


