リリース・お知らせ 2023年

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グリーン原料を用いたアルミ板材「UACJ SMARTマスバランス」の提供を開始
—マスバランス方式の第三者機関保証により、環境負荷低減を実現—

2023年4月18日

株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:石原美幸)は、環境配慮型のアルミ製品ブランド「UACJ SMART」に新ラインアップ「UACJ SMARTマスバランス」を加え、2023年4月1日から提供を開始しました。

UACJは、2021年6月に「UACJ SMART」の提供を開始しました。こうした中、近年、国内外のお客さまから、各製品において環境負荷低減の要望がさらに高まっています。このたび、従来の「UACJ SMART」の管理方式に加えて、原料使用の割合をマスバランス方式※1で管理し、GHG※2排出量を証明した「UACJ SMARTマスバランス」の提供を開始することとなりました。

本製品群は、原料としてグリーン電力に由来するアルミ新地金やクローズドループで回収された端材などを利用していることをマスバランス方式で証明するもので、一般的なアルミ材よりも環境負荷が低いものです。原料に由来する排出量とUACJの製造工程のScope1・2に基づき、Cradle to Gate※3のGHG排出量を算出し、第三者検証※4の保証書付きで提供します。これにより、お客さまは環境対応の選択肢が増え、保証に基づいた環境負荷低減の実現が可能となります。

「UACJ SMARTマスバランス」説明図

UACJは今後も、アルミニウムのサーキュラーエコノミーの心臓の役割を担うべく、サプライチェーン全体で協力し、活動してまいります。

ご参考

  • ※1 マスバランス方式:GHGプロトコルやISO22095規格などで定められている管理手法の一つ。さまざまな由来や性質を持つ原料・製品を混合して管理する手法。他の素材産業においても導入が進められている。
  • ※2 GHG(Green House Gas):温室効果ガス。CO2以外のメタンや一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボンなどのガスを含む。アルミニウムの新地金を得る製錬工程ではCO2以外のガスの排出を伴うため、IAI(International Aluminum Institute国際アルミニウム連盟)などではGHG排出量で開示されている。
  • ※3 Cradle to Gate:LCA(Life Cycle Assessment)の計算において、原材料の採掘から製品出荷までの工程の全体をさす用語。
  • ※4 運用の適切性について第三者機関(日本検査キューエイ株式会社)により検証(限定的保証)を受けた。

UACJについて

株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開する日本発の総合アルミニウムメーカーです。グループ企業理念では、「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」を掲げています。
当社は、2013年に古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社が経営統合し、発足しました。グループ内に板、自動車部品、押出、箔、鋳鍛、金属加工の6つの事業を持ち、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い産業分野にアルミニウム素材を供給しています。
アルミニウム板事業では、北米・タイ・日本の3極グローバル体制を構築しており、自動車部品事業では、北米・中国・日本で合金開発から設計までの一貫生産体制を活かしたビジネス展開を行っています。2022年3月期の売上高は7,829億円、グループ従業員は約9,600人です。