超々ジュラルミンなどの航空機用アルミニウム合金開発の技術資料2件が「未来技術遺産」に選定
—国立科学博物館の重要科学技術史として登録—
製品・開発
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:石原美幸、以下「UACJ」)はこのほど、保有する航空機用アルミニウム合金開発の技術資料2件が、独立行政法人国立科学博物館の「令和5年度 重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」に登録されましたのでお知らせします。
未来技術遺産とは、同博物館の産業技術史資料情報センターが、日本の科学技術史資料のうち、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、重要科学技術史として資料台帳に登録するものです。科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に2008年度から毎年行われており、今回新たに追加された20件含め、合計363件が登録されています。
今回登録された当社の技術資料は、次の2件です。
- ツェッペリン飛行船骨組みの破片で、ドイツで開発されたジュラルミンを使用したものです。本資料を調査・分析することで、日本の航空機用アルミニウム合金生産の端緒となる「住友軽銀(ジュラルミン)」の開発に成功し、その後世界最高強度となる超々ジュラルミンの開発および実用化に繋がったことが評価され、選定されました。
- 日本における航空機用アルミニウム合金開発初期の資料類で、ジュラルミンから超々ジュラルミンまでの開発を中心とする合金開発の研究報告書や、実採用された航空機部品プロペラブレードの熱間鍛造に使用した金型、海中から引き上げられた零式艦上戦闘機(五二型)の一部からなります。当時の航空機用アルミニウム合金の開発状況や適用例、画期的な性能を示す資料として評価され、選定されました。
UACJグループでは、今後も素材の力を引き出す技術を追求することで、科学技術の発展に寄与し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献してまいります。
登録内容
登録資料
- ツェッペリン飛行船骨組みの破片
- 日本における航空機用アルミニウム合金開発初期の資料類
- 超々ジュラルミンをはじめとするアルミニウム合金開発に関する研究報告書
- 航空機用プロペラブレードの鍛造金型
- 海中から引き揚げた零式艦上戦闘機(五二型)の一部
選定理由
- 日本の航空機用アルミニウム合金開発の契機となった資料として、重要であるため。
- 日本の航空機用アルミニウム合金開発の発展段階を示す資料として、重要であるため。
ご参考
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開する日本発の総合アルミニウムメーカーです。グループ企業理念では、「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」を掲げています。
当社は、2013年に古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社が経営統合し、発足しました。グループ内に板、自動車部品、押出、箔、鋳鍛、金属加工の6つの事業を持ち、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い産業分野にアルミニウム素材を供給しています。
アルミニウム板事業では、北米・タイ・日本の3極グローバル体制を構築しており、自動車部品事業では、北米・中国・日本で合金開発から設計までの一貫生産体制を活かしたビジネス展開を行っています。2023年3月期の連結売上高は9,629億円、グループ従業員は約9,500人です。


