リリース・お知らせ 2025年
友禅作家・上坂氏の蒔絵表現×アルミの融合、「アルミアートパネル」販売開始
—UACJ独自の技術を用いて、光沢感・耐久性・高級感を表現—
2025年11月6日
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中信二、以下「UACJ」



本アルミアートパネルは、UACJ名古屋製造所で製造し金色に着色塗装したアルミ板を使用し、上坂氏の絵柄を、UACJ金属加工・滋賀工場で繊細な色彩と風合いに表現したものです。上坂氏にはこれまでにも、UACJ金属加工で製造する納骨壇の専用絵柄をデザインしてもらってきており、このほど11m×2mの壁面用のベクターアート※を作成しました。上坂氏からは、アルミニウムをアートパネルの土台に使用することのメリットとして、作品が長く残る耐久性や、素地の金色を生かすことのできる点、つやの高級感などを高く評価いただいています。
今後も、「素材+α」の付加価値を拡げていくとともにさまざまな分野にアルミ素材を提供し、人びとの暮らしや産業を支えてまいります。
※ ベクターアート:点、線、曲線を数式で定義するデジタル画像形式。拡大・縮小しても画質が劣化せず、滑らかな線を表現できる。
上坂幸栄氏からのコメント
これまで紙や布素材の作品を作ってきましたが、金属素材に興味を持っていた頃にお声掛けいただき、紙や布とは違った表現ができるアルミニウムでの作品づくりがとてもおもしろいと思いました。完成したアルミアートパネルを見ると、蒔絵調と引けをとらないつや感や高級感がありました。アルミニウムの耐久年数が長く、ずっと残る作品にできるという恒久性にも魅力を感じています。アルミニウムの地の金色を生かすデザインは、“素材を生かす”という日本の伝統工芸や日本美術の持ち味を引き出せていると思います。アルミニウムへの印刷も、グラデーションや細い線など、伝統工芸独特の繊細なビジュアルを高解像度でイメージどおり表現されています。
上坂幸栄氏プロフィール
デジタルで日本を描く伝統工芸作家。1976年に加賀友禅工房で絵付け修行を開始し、1982年に独立。伝統工芸独特の繊細な表現を幅広く学ぶため、九谷焼作家・新田邦彦氏に師事。個展を主体とした作品制作の道を選び、図案・下絵・糊置き・彩色の全ての手描友禅の工程を一人で行い一点ものの制作を貫いてきた。2005年にニューヨーク国連本部にて個展「Drama of Life」で手描き友禅作品を展示。本個展の設営をきっかけにベクターデータによる作品制作をスタートした。現在、友禅の伝統の技を技術基盤として、現代のデジタルグラフィック技術を駆使した新しい表現技法で日本美術の作品制作を続けている。

UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙・防衛などの幅広い分野に、アルミニウムの板、箔、押出、鋳鍛、加工製品を提供しています。アルミ圧延を開始してから125年以上にわたり受け継いできた技術を生かし、人びとの暮らしや産業を支えています。また、アルミニウムの循環型社会構築に向け、さまざまな領域でリサイクルを推進しています。
2025年3月期の連結売上高は9,988億円、グループ従業員は約10,200人です。

