航空宇宙・防衛向け生産能力を増強、国内最大級リング材製造設備導入
—投資額120億円、2029年稼働開始へ—
経営
株式会社UACJ(本社:東京都港区、代表取締役:田中信二、以下「UACJ」)はこのほど、鋳鍛製作所に新たなリング材製造設備を導入し、航空宇宙・防衛向けリング材の生産能力を増強させることを決定しました。本設備は、国内最大規模であり、高効率な生産設備です。設備投資額は約120億円、稼働開始は2029年中を予定しています。
近年、H3ロケットをはじめとする宇宙分野では市場の大幅な拡大が見込まれています。こうした中、UACJは第4次中期経営計画の中で、航空宇宙・防衛装備品などの「先端分野へのサプライチェーン安定化」を重点活動分野と位置付けております。
本取り組みは、宇宙航空研究開発機構(本社:東京都調布市、理事長:山川宏、通称「JAXA」)が公募した技術開発テーマ「高頻度打上げに資するロケット製造プロセスの刷新」に昨年12月に採択され、宇宙戦略基金の補助を受けて実施するものです。この取り組みで、UACJは、リング圧延機による高強度アルミニウム合金リング鍛造品の効率化を実現する製造技術を確立させ、2029年中に当該技術を実装した設備の稼働開始を予定しています。新たな設備の導入により、製造可能なリング材の直径は、これまで最大3.6mであったものが5m以上となります。稼働後は、日本の宇宙産業の発展に貢献するものと考えています。
当社は、2030年までの長期経営ビジョン「UACJ VISION 2030」の中で新領域の創出拡大の取り組みを進めています。また、長期的な成長戦略として「素材+α」の付加価値提供企業を目指しています。今後も、高品質な製品を供給することでお客さまのニーズにお応えするとともに、軽やかな世界の実現に貢献してまいります。
設備投資の概要
| 内容 | リング材製造設備、付帯設備 |
|---|---|
| 所在地 | UACJ鋳鍛製作所内(栃木県小山市大字土塔560番地) |
| 投資額 | 約120億円 |
| 稼働開始時期 | 2029年中 |
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙・防衛などの幅広い分野に、アルミニウムの板、箔、押出、鋳鍛、加工製品を提供しています。アルミ圧延を開始してから125年以上にわたり受け継いできた技術を生かし、人びとの暮らしや産業を支えています。また、アルミニウムの循環型社会構築に向け、さまざまな領域でリサイクルを推進しています。
2025年3月期の連結売上高は9,988億円、グループ従業員は約10,200人です。


