UACJとJR西日本、現場起点の異業種共創で新たな価値創造へ
—安全から品質・物流・環境へ、広がる共創の可能性—
製品・開発
株式会社UACJ(本社:東京都港区、代表取締役:田中信二、以下「UACJ」)と西日本旅客鉄道株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:倉坂昇治、以下「JR西日本」)は、2023年より、JR西日本が鉄道事業で培った安全マネジメントやデジタル技術とアルミニウム製造大手であるUACJの製造現場の知見を融合し、安全性向上をはじめとする現場課題解決に取り組んできました。
これまで主に個別の案件として進めてきた共創を基盤として、両社は今後、共創領域を拡大し、UACJの海外拠点における製造業DXの展開も含めた取り組みを本格化させていきます。
今後は、安全分野に加え、品質向上、生産性向上、物流、資源循環など、異業種による共創の次のステージの実現に挑戦していきます。
1.これまでの取り組み
両社は2023年より、UACJ国内工場において、JR西日本が開発したAIカメラ「mitococa」を活用した現場の安全DXを推進してきました。
工場は設備が複雑に配置され安全が最優先です。そこでAIカメラを活用し、危険エリアへの侵入抑制、動作機器との衝突回避、品質確保のための作業支援などを行いました。現地現物で誤検知の出にくい学習データを作成。ブラックボックス問題を解消する技術の開発も通じて、実運用に耐えるAIモデルを創出しました。
これは、単なるシステムの導入ではなく、現場担当者同士が「現場参画型」で以下の内容について、課題抽出から運用改善まで一体となって取り組んできました。
- 危険行動の検知
- 安全意識の向上
- 現場改善活動への転換
オペレーションまで落とし込む「意味のあるDX」を、現場起点で地道に進めてきたことが、両社における強いパートナーシップの源泉となっています。
2.共創領域の広がり
両社が目指すのは、安全対策にとどまらない現場変革です。現場では多様な課題が顕在化しており、これらは一見異業種にみえる両社にとっての共通課題でもあります。
こうした課題に対し、現場データやデジタル技術を活用しながら、今後は次のような新たなテーマにも取り組んでいきます。
- 品質保証・検査工程におけるAIの適用
- 技能・作業ノウハウをデジタル化して蓄積し、技術継承に活用する基盤づくり
- 設備保全の高度化やロボット技術の適用
- モーダルシフトをはじめとした物流DX
- 両社のアセットを活用したアルミリサイクルの拡張
3.今後の可能性
両社は、現場起点の共創を通じて、製造業と鉄道事業それぞれが培ってきた知見を融合し、新たな価値創造を推進していきます。これは、両社だけに閉じた取り組みではなく、同じ課題意識を持つ企業や自治体、研究機関、スタートアップなどとの連携といった「オープンイノベーション」を通じて、幅広い産業分野へ共創の輪を広げていきます。
また、現場から得られる知見やデータを活用した新たなサービスの提供や、社会課題解決につながる成長分野の構築・事業創出にも挑戦していきます。
4.トップ対談記事について
今回の共創の広がりと今後の方向性について、両社トップがこれまでの歩みや現場の変化、将来像を語る対談を実施しました。その内容を記事として以下の通り公開します。
| 記事タイトル | 「安全を起点に現場DXで産業の未来を共創する ~業界の垣根を超えた連携が生み出す新しい価値~」 |
|---|---|
| 対談者 | 株式会社UACJ 代表取締役 社長執行役員 田中信二 西日本旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 倉坂昇治 |
両社トップの視点から、個別案件に端を発した現場起点の共創が、どのように次のステージへと発展していくのか、その具体像をご紹介します。
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙・防衛などの幅広い分野に、アルミニウムの板、箔、押出、鋳鍛、加工製品を提供しています。アルミ圧延を開始してから125年以上にわたり受け継いできた技術を生かし、人びとの暮らしや産業を支えています。また、アルミニウムの循環型社会構築に向け、さまざまな領域でリサイクルを推進しています。
2026年3月期の連結売上高は1兆1,817億円、グループ従業員は約10,200人です。


