UACJを支える資産

人材育成

「世界的な競争力を持つアルミニウムメジャー会社」の実現に向けて
人材を継続的に育成

UACJグループが求める人材とは、経営統合の目的である「世界的な競争力を持つアルミニウムメジャー会社へ」をはじめ、経営理念や行動指針を理解したうえで、その実現に向けて、現状維持ではなく、不断の改善と変革を追求できる人材にほかなりません。

そのために必要となる具体的なスキルや資質としては、「異なる文化を理解し、グローバルで活躍できる人」「UACJベストの観点から行動できる人」「品質・技術にこだわり現場本意で行動できる人」などが挙げられます。

こうした力を発揮し、グループの競争力の源泉となる人材の継続的な育成に向けて、従業員一人ひとりが成長を実感でき、働きがいを感じられる職場を実現していきます。

「従業員一人ひとりの学び」を基本として

UACJグループでは、人材開発・育成の専門組織として人材開発部を設置し、グループ各社における人材開発・育成のための施策が有効に機能するよう支援しています。

人材開発育成の基本は、「従業員一人ひとりの学び」にあります。これは、「仕事で学ぶ」「研修で学ぶ」「自ら学ぶ」という「3つの学び」を通して、一人ひとりがそれぞれの役割に応じて求められる人材像を目指すことであり、成長を実感しながら会社に貢献していくことです。

その実現に向けて、従業員自身の成長への意欲を重視するのはもちろん、各職場の上司は「仕事を通して部下を育成する」こと、経営層は「組織で人を育てる」ことを、自らの責務として強く意識し、新入社員研修や階層別研修をはじめ、学ぶ機会や成長機会の提供に努めています。

2014年度の階層別研修の受講者数(人)
UACJ本体 関係会社
管理職 64 60 124
スタッフ系 144 36 180
技能系 192 205 397
400 301 701

グローバル人材の育成を目指して

UACJグループでは、行動指針の一つに「常にグローバルかつ長期的な視野を持ち、あらゆる環境変化に柔軟に対応し、グローバル化にあたっては、各国の法律・文化・習慣を尊重し、その社会の発展に寄与します。」と掲げており、これらを実践できるグローバル人材の育成に努めています。

その一環として、グローバルな仕事の進め方を英語でのカリキュラムを通じて習得するビジネススキルセミナーを実施しています。また、UATHラヨン製造所から国内拠点に研修生を招いて技術研修や管理者研修を実施するなど、海外拠点における現地従業員の育成にも注力しています。

今後は、海外グループ会社で採用した現地人材を対象とした教育体系を具体化していく予定です。

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ダイバーシティの推進

人材の多様性をグループ全体の成長力に

UACJグループは、新規分野への取り組みや、グローバルな事業展開を支える観点から、性別や年齢、国籍、障がいの有無などを問わず、多様な人材の採用を積極的に進めています。2014年度は総合職18名(男性16名、女性2名)、技能系21名(男性21名)の新卒者を採用しました。外国籍人材の採用にも積極的に取り組んでおり、2011年度以降、延べ6名を採用しています。

女性の雇用機会の拡大や、女性管理職の登用にも注力しており、2014年度末時点では、グループ全体で69名※1の女性管理職が活躍しています。

また、障がいのある方への就業機会の提供は社会的責任と捉えており、2015年4月には障害者の職域拡大を目的に、特例子会社であるUACJグリーンネットの新拠点として名古屋事業所を開設しました。2015年6月1日時点で、UACJの障がい者雇用率は2.33%※2で、法定雇用率2.0%を上回っています。

さらに、積極的に高齢者の再雇用を進めることで、熟練者の技能・技術・ノウハウの伝承を進めており、2015年4月末現在で215名が就労しています。

※1 連結対象子会社以外のUACJグループ会社を含む

※2 雇用率は、特例子会社制度で認められたUACJグリーンネット(特例子会社)、UACJ製箔(子会社)をUACJに合算して算定

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労働安全衛生の確保

従業員が安心して働ける労働環境づくりを

UACJグループは、「従業員の安全・衛生・健康はすべてに優先する」という考えのもと、全員参加による安全衛生活動を推進。労働に関する法令や社内規則を遵守するとともに、各事業拠点の総括安全衛生管理者を中心とした安全衛生管理体制を構築しています。

また、名古屋、福井、深谷、日光の4製造所では、労働安全衛生マネジメントシステムを導入・運用して、「危険ゼロ職場の実現」に向けた取り組みを継続的に実施しています。具体的には、グループの「安全衛生活動方針」を受けて、各製造所が活動計画を作成し、各所長の承認および安全衛生委員会の審議を経て実行しています。

2014年度の労働災害発生状況は、休業度数率は0.93、総合度数率は1.43でした。

労働災害の発生状況
労働災害発生状況のグラフ

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人権の尊重と多様な働き方

従業員一人ひとりが活き活きと働ける環境づくり

UACJグループでは、従業員一人ひとりがお互いの人権・人格を尊重しながら、安心して働ける企業風土づくりに努めています。人権問題の未然防止や早期対処に向けて、階層別教育や行動規範に関する部内教育などで周知徹底に取り組むとともに、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントなどに関する相談窓口を設けています。

また、従業員のライフスタイルを尊重し、会社生活と家庭生活をともに充実できるよう、育児休業制度をはじめとした各種支援制度を用意するとともに、男性従業員も含めて制度を利用しやすい環境づくりに努めています。

良き企業市民であるために

UACJグループは、多様なステークホルダーとのコミュニケーションを通じた信用・信頼の獲得をCSR基本方針のひとつに掲げ、企業市民としてその実践に努めています。
たとえば名古屋製造所で開催する「稲荷祭」やUACJ銅管の敷地内で開催する「夏祭り」など、毎年、地域とのコミュニケーションを深めています。
このほかボランティア休暇制度を設け、従業員の自発的な参加ができる環境づくりに努めています。

名古屋製造所 稲荷祭の様子