UACJを支える資産

環境マネジメント

持続可能な社会の実現に向けて

UACJグループは、地球環境保全や循環型社会形成を経営上の最重要課題の一つとして位置づけ、環境に関わる法令や社内規則を遵守するとともに、事業活動のあらゆる面で環境負荷低減を目指しています。

グループ全体で環境経営を推進するため、「理念」と「行動指針」からなる「環境基本方針」のもと、各テーマで単年度目標を掲げて、事業活動における環境負荷低減を展開させる「UACJグループ環境管理方針」を策定。この方針のもと、製品の開発、製造、販売、使用、再生に至るライフサイクル全体を通じて地球環境への配慮に努めます。

環境経営の推進体制を整備

UACJグループでは、環境活動の推進と、従業員の環境意識向上を図るため、グループ横断的な組織として、環境担当役員を委員長とする「環境委員会」を設置。原則として年1回開催し、環境活動に関する方針および目標の審議を行います。この方針や目標を確実に推進していくための実行組織として「安全環境部」を設けています。

また、グループの各拠点で環境マネジメントシステムの運用を進めており、ほとんどの生産拠点でISO14001の認証を取得。一部の小規模拠点では、環境省の策定したガイドラインによる「エコアクション21」の認証を取得しています。各拠点では、マネジメントシステムに基づく取り組みを推進するとともに、認証の更新を継続していきます。

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地球温暖化防止

生産工程をはじめ、あらゆる段階で省エネルギー化を推進

UACJグループは、地球温暖化の防止に寄与するため、生産工程はもちろん、物流工程やオフィスも含めて、事業活動のあらゆる段階で省エネルギー化に取り組んでいます。

なかでもエネルギー消費の大きい生産工程では、各拠点で生産効率向上や燃料転換などの取り組みを推進。経営統合以降進めている事業場間での生産品種移管の結果、生産効率が向上し、CO2排出量、エネルギー使用量ともに単位生産量あたり(原単位)の実績が前年度から改善しました。

また、設備部門を中心に組織横断的な役割を果たす「省エネ分科会」を定期的に開催し、拠点間で情報を共有しながら有効な省エネ事例の水平展開を推進しています。

CO2排出量推移
CO2排出量推移のグラフ

※集計範囲
UACJ(名古屋、福井、深谷、日光)、UACJカラーアルミ、UACJ押出加工名古屋(名古屋、安城)、UACJ押出加工小山、UACJ押出加工群馬、UACJ押出加工滋賀、UACJ鋳鍛、UACJ製箔(滋賀、野木、伊勢崎)、UACJ銅管

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環境汚染防止

厳しい自主管理値を設定して環境汚染物質の排出量を低減

UACJグループでは、生産活動にともなう大気や水質、土壌などへの汚染物質の排出について、法や条例、協定などで定められた基準値よりも厳しい自主管理値を設定し、その遵守に努めています。

また、化学物質の取り扱いについては、PRTR法に従い、対象物質の取扱量・排出量・移動量を把握し、届け出を行うとともに、その使用削減に努めています。2014年度は、生産量が増加したものの、削減活動の成果が上がり、全対象物質を合計した排出量はグループ全体で前期比20.3%の削減となりました。

※特定化学物質の環境への排出量の把握等および管理の改善の促進に関する法律(公布:平成11年7月13日法律第86号)

PRTR物質の排出量、移動量推移
PRTR物質の排出量、移動量推移のグラフ

※集計範囲
UACJ(名古屋、福井、深谷、日光)、UACJカラーアルミ、UACJ押出加工名古屋(名古屋、安城)、UACJ押出加工小山、UACJ押出加工群馬、UACJ押出加工滋賀、UACJ鋳鍛、UACJ製箔(滋賀、野木、伊勢崎)、UACJ銅管

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廃棄物削減

全事業拠点のゼロエミッション達成を目指して

UCAJグループは、循環型社会の実現に向けて、産業廃棄物の削減を進めるとともに、全事業拠点でのゼロエミッション達成を目標に、廃棄物の分別やリサイクル促進を図っています。2014年度の直接埋立処分比率は0.39%となり、目標を達成しました。今後も、ゼロエミッションの継続に努めます。

※全産業廃棄物発生量に対する直接埋立処分比率が1%以下であることをゼロエミッションと定義しています。

産業廃棄物量の推移
産業廃棄物量の推移のグラフ

※集計範囲
UACJ(名古屋、福井、深谷、日光)、UACJカラーアルミ、UACJ押出加工名古屋(名古屋、安城)、UACJ押出加工小山、UACJ押出加工群馬、UACJ押出加工滋賀、UACJ鋳鍛、UACJ製箔(滋賀、野木、伊勢崎)、UACJ銅管

アルミニウム缶リサイクルの推進

アルミニウムの再生地金は、鉱石(ボーキサイト)から新地金を製造する場合の約3%のエネルギーで再生利用可能です。こうしたリサイクル性の高さを活かして、アルミニウム缶のリサイクルが進んでおり、現在ではリサイクル率が約9割に達しています。UACJグループは、アルミニウム製品のリーディングカンパニーとしての責任から、循環型社会の形成に向けたアルミニウム缶のリサイクル活動を支援しています。

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環境調和製品の開発

環境負荷の少ない環境調和製品の開発に注力

UACJグループは、製品開発においても環境調和への高い意識を持って取り組んでいます。

近年では、アルミニウムの「軽くて丈夫」という特性を活かして、自動車など輸送機器の軽量化による燃費向上、エネルギー消費削減への貢献が期待されています。こうした社会の要請に応えるため、アルミニウム素材の性能向上に努め、軽量化しながら従来と同等の機能を提供できる製品開発に努めています。

また、「リサイクル性の高さ」という強みを最大限に発揮できるよう、よりリサイクルに適した缶材料の開発と実用化にも取り組んでいます。

この他にも、省エネルギーに貢献する高性能伝熱管の開発や、ノンフロン冷媒に対応したカーエアコン用材の開発、ハイブリッド自動車や燃料電池自動車用材の開発など、環境負荷の低減に寄与するアルミニウム製品の開発を、お客様との連携のもとに進めています。