特集

グループ価値を活かした
自動車材事業

中期経営計画「Global Step Ⅰ」の重点方針としても掲げる戦略商品“自動車材”。
今後も成長を期待できるだけでなく、6つの事業を擁するUACJの強みを活かせる分野です。
現在、この市場拡大に応えるべく、供給体制の整備、研究開発を進めています。

UACJの強み

自動車の環境性能向上を支える多彩なアルミニウム製品を供給

環境問題がクローズアップされるなか、近年、世界各国で自動車の環境規制強化が進みつつあり、各自動車メーカーは、排出ガスの低減や燃費向上に注力しています。これらを実現するためには、エンジンの燃焼効率の改善と併せて車体の軽量化が欠かせません。そのため各自動車メーカーでは、各種パーツやボディなどの材質変更による車体の軽量化を追求しています。こうしたなか大きな注目を集めている素材が、鉄の約3分の1の比重であるアルミニウムです。

軽量性に加え、強度や加工性、耐食性、熱伝導性、リサイクル性などに優れるアルミニウムは、これまでもエンジンやトランスミッション、ホイールなど多くの重要部品に用いられてきました。一方、ボディパネルやフレームのアルミニウム化は、コスト的な制約もあって一部のスペシャルカーなどに限られていましたが、2020年以降に各国で厳しい水準になる燃費基準を見据え、最近では高級セダンやスポーツ車などの量産車種にもアルミニウム系のパネル、フレームの採用が広がりつつあります。そして、今後の技術開発による新たな部材のアルミニウム化を含め、さまざまな部材でアルミニウムを採用することが期待されています。

そうしたなか、UACJは6つの事業が持つ技術力・ノウハウを駆使し、幅広い自動車向けアルミニウム部材を生産。これだけの多様な事業を持つ特性を活かし、自動車業界が求めるさまざまな部材をアルミニウム化することで、自動車軽量化のソリューション・プロバイダーとしてプレゼンスを高め、自動車の環境性能向上に貢献していきます。

日本、米国、欧州の燃費基準
日本、米国、欧州の燃費基準
自動車1台あたりのアルミニウム使用量
自動車1台あたりのアルミニウム使用量
6事業で供給する自動車用製品
板事業
押出事業 箔事業
鋳鍛事業 銅管事業
加工品事業