Furukawa-Sky Review No.2 (April 2006)
トピックス
全日本学生フォーミュラ大会とアルミニウム材料
The Student Formula SAE Competition of Japan and Aluminum Materials
全日本学生フォーミュラ大会は,自動車産業の発展と人材育成のために社団法人 自動車技術会が主催し,学生たちの自主的なものづくりの総合能力を養成するものです。週末にアマチュアが趣味でレースを行うレーシングカー製作を課題とし,設計思想,価格(1台325万円以下),安全性,走行性能など,総合的な評価をします。本大会は,車両製作を通して,技術者として必要となる実践的な問題解決力や応用力,コスト意識,マネージメント能力などを身につける「ものづくり育成の場」となるものです。日本では2003年から開催され第3回を迎えましたが,米国では20年以上もの歴史があります。
車両設計の大きなポイントは,車体の軽量化を達成することで,アルミニウムをいかに使いこなすかが勝負です。当社はアルミニウムの総合メーカとして,昨年より学生たちの自主的な活動を支援してきました。そして支援先の一つである金沢大学フォーミュラ研究会が,第3回大会で見事に総合1位を獲得しました。チームリーダーを務めた金沢大学工学部の中尾君に,アルミニウム材料の有効性について体験談をいただきました。
レーシングカーを囲む優勝した金沢大学フォーミュラ研究会
2005年度Kanazawa Univ.
Formula R&Dチームリーダー
中尾 仁君