Furukawa-Sky Review No.3 (April 2007)
トピックス
CSRレポート2006 発行
Publication of CSR Report 2006
1. はじめに
当社は古河スカイグループの「CSR レポート2006」を2006年10月に発行し,同時にウェブサイトにも掲載しました。同レポートでは企業の社会的責任(CorporateSocial Responsibility)について当社の取り組みをまとめています。「CSRレポート2006」の表紙と目次を図1 に示し,全体の中から「CSR への取り組み」と「地球温暖化防止」の一部を以降の項で紹介します。
図1 「CSR レポート2006」の表紙と目次
Fig.1 Front page and contents of the CSR Report 2006.
2. 当社のCSR活動
当社のめざすCSR活動の概要を図2に示します。2005年1月より社内に「CSR委員会」を発足させ,"法令遵守","環境保全","安全性向上"および"人材育成"という4つのテーマを掲げて,それぞれの側面から,体制の整備と従業員の意識向上を図るとともに,事業全体に対するリスクの把握に取り組んでいます。
図2 古河スカイのめざすCSR
Fig.2 Outline of the CSR activities of Furukawa-Sky.
3. 地球温暖化防止への取り組み
3.1 燃料転換
当社では,熱源としての燃料には,主に重油,LPGおよびLNG※を使用しています。LNGは,重油に比べて発熱量あたりのCO2排出量を約3割削減することができるため,当社は2003年以来,LNGへの燃料転換を進めてきました。図3に燃料比率の推移を示します。また,表1に燃料別のCO2排出係数および発熱量を示します。最近の原油価格の高騰を受けて,今後さらに燃料転換を促進し,2009年度には,全エネルギー中のLNG 比率を32%に,また電力を除いた燃料中のLNG 比率を62.8%にまで高める予定です。
※LNG にはパイプラインで供給される都市ガスも含む。
図3 燃料比率の推移
Fig.3 Trend in the percentage of fuels.
表1 燃料別CO2排出係数/発熱量比較
Table 1 Comparison of the CO2 emission coefficient/calorific value of fuels.
出典:「地球温暖化対策の推進に関する法律」施行令第三条(環境省)
深谷工場と古河カラーアルミニウム(株)では,すでに都市ガスパイプラインが敷かれており,LNG化が進んでいます。また小山工場では,2006年度のパイプラインの計画に合わせてLNG化を進めていきます。パイプライン計画のない日光工場と福井工場では,LNGタンク基地を新設してタンクローリーで輸送する計画で,すでに日光工場ではタンク1基が稼働を開始しています。図4に日光工場と深谷工場の燃料転換の例を示します。
図4 日光工場と深谷工場の燃料転換の例
Fig.4 Fuel conversion facilities at the Nikko and Fukaya Works.
LNGタンク基地(日光工場)
パイプライン接続口(深谷工場)
3.2 リジェネバーナーへの切替
当社のアルミニウム鋳造工程では,アルミニウム地金を溶解する際にバーナーを使用しています。そこで使用される燃料が,エネルギー使用量全体の約3割を占めており,省エネルギーを促進する上で,バーナーのエネルギー効率改善が最も効果的です。このため当社では,2台のバーナーを1対として,燃料と蓄熱(炉内ガス吸引)を交互に繰り返して廃熱回収を行うことにより,燃焼効率を格段に向上させる「リジェネバーナー」への切り替えを推進しており,2008年度までに切り替えを完了する予定です。
4. おわりに
今後,皆様のご意見をいただき,よりよい報告書にしていきたいと思います。特に,早期に関連会社全体を含めた環境連結を実現するとともに社会性報告の充実を図りたいと思います。