UACJが考える「アルミニウムが循環する社会の構築」

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自由にカタチを変え、同じものとして、何度でも生まれ変わることができる素材、アルミニウム。私たちUACJは、「美しく豊かな地球がずっと続く未来」を実現するために、「アルミニウムの循環型社会の牽引」「気候変動への対応」「自然の保全と再生・創出」の3つを環境分野におけるマテリアリティ(重要課題)として特定しました。

これらは三位一体として、それぞれが互いに関連性を持ち、支え合い、融合する関係にあるものです。この3つのマテリアリティを推進するために、UACJは、さまざまな領域でのアルミニウムのリサイクルを追求することで「アルミニウムが循環する社会の構築」を目指しています。

環境分野の3つのマテリアリティ

アルミニウム循環 3つの取り組み

UACJは、長年培ってきた技と術を生かし、自社での素材製造工程におけるスクラップはもちろんのこと、アルミニウム素材ユーザーの加工工程で出たスクラップや、使用済み製品から回収した原料を最大限に利活用しています。その中から3つの具体的な取り組みをご紹介します。

①社内での循環
自社での素材製造工程におけるスクラップの活用
②アルミ製品製造メーカーからの循環
需要家の加工工程でのスクラップの活用
③最終ユーザーからの循環
使用済み製品から回収した原料の活用

事例①社内での循環:
ブリケットマシーン導入によるリサイクル促進

自社工場内での素材製造工程におけるスクラップを回収。ブリケットマシーン(切削スクラップ圧縮機)で押し固めた後、新地金と同様に溶解し、各種元素を添加することで、再度、一次合金を鋳造することができます。

UACJの各生産拠点では、スクラップも大切な資源と考え、最大限、再利用しています。

事例②アルミニウム素材ユーザー(顧客)からの循環:
自動車メーカーのスクラップを再利用

アルミニウムは加工しやすく軽量なため、自動車のボディとして利用することで、燃費を抑えエネルギー消費を抑える効果があります。UACJは、自動車の製造工程で出るスクラップを回収して再利活用する(クローズドループリサイクル)ことで、環境負荷の低減に貢献しています。

事例③最終ユーザーからの循環:
アルミ缶リサイクルの推進

日本のアルミ缶のリサイクル率は、世界でも高水準の約95%以上を維持しています。UACJグループは、「アルミ缶リサイクル協会」の一員として、飲料アルミ缶の回収活動に参画しています。また、UACJの各製造拠点で、回収された使用済アルミ缶を原料として購入し再資源化(CAN to CANリサイクル)したり、低炭素飲料用アルミ缶蓋「EcoEnd」(エコエンド)の開発など、UACJならではのリサイクルの推進に取り組んでいます。

※国内で消費されたアルミ缶のうち、国内で回収されたアルミ缶くず全体の再生利用量(輸出分を含む)の割合

 

アルミニウム循環の心臓の役割を目指して

UACJは、素材の動脈(製造業の顧客への提供)と静脈(種々のスクラップのリターン)をつなげることで、アルミニウムのリサイクルの循環を促す、いわば「心臓の役割」を担っています。

これからもさらにアルミニウムの可能性を追求して 「アルミニウムが循環する社会の構築」を牽引し、「美しく豊かな地球がずっと続く未来」 のために取り組んでいきます。

アルミで作る循環の輪