(クラッド)アルミニウム連続引抜管
カーエアコン、ルームエアコンの配管材に
大型の間接押出機による押出により断面に溶着部(継ぎ目)のないマンドレル押出素管を製造し、続いて連続抽伸(ブルブロック)機にて引抜加工することにより、寸法精度の高い、高強度の管材を製造しています。また芯材の内外表面部に芯材とは異なる材料を組み合わせて、間接押出することにより内外面に他成分の材料をクラッドした管材の製造も可能です。
特長
- 連続抽伸機により、自動組立ラインへ供給可能な長尺コイルが高速で製造できます。
- ポートホール押出管で発生する溶着部がないため、高い気密性を維持し、溶着部の優先腐食を防ぎます。
- マンドレル押出により、押出長手方向での均質性・寸法安定性に優れています。
- 表面に犠牲材を使用したクラッド管は、高い耐孔食性を示します。また表面にろう材を使用した場合、ベア材とのろう付が可能になります。
製品用途
- カーエアコン、ルームエアコンの配管材
自動車熱交換器での使用例
カーエアコン配管
ラジエータ用チューブ
製品特性
クラッドあり・なしの特性比較
CCT複合サイクル試験後の腐食状況(60サイクル実施)
CASS試験による孔食成長状況の比較
製品技術
中空材の製法
マンドレル法(継目なし管)
ビレットに棒状のマンドレルを貫通させてセットし押出する方法。マンドレルとダイスの空隙部の形状で製品形状が決定されます。ビレットにあらかじめ穴あけ加工をしておく場合もあります。溶着部のない押出法です。
ボートホール法(継目あり管)
オス型、メス型の2つのダイスを組合せてセットし、そこにビレットを押付ける方法で押出します。オス型のところでビレットが分流しメス型のところでそれを溶着させ中空形状を成形します。
製造工程
連続引抜材の製造工程
押出工程(間接押出)
プルブロック工程(連続抽伸)