飲料缶
クロージャ(飲料容器キャップ)用アルミニウム合金板
飲料ボトル缶キャップやガラス瓶キャップなどに
クロージャとは様々な容器をクローズ(栓)する製品の名称です。アルミニウムクロージャは、清涼飲料や栄養ドリンクなどのガラス瓶・ボトル缶を密封する目的で広く用いられています。当社は内容物の保護・開栓性・利便性を高いレベルで求められているお客様へクロージャ用板材を提供しています。
特長
- 化学成分・圧延量/温度の調整により材料高強度化を実現し、ゲージダウン(軽量化)が可能になりました。
- 「開栓性」、「最適耳率」等お客様が材料に求められる性能を確保するために、成分調整、圧延温度/時間、焼鈍温度制御等により最適な材料を生産しています。
- ご要求に応じて塗料との密着性をよくするリン酸クロメート処理またはジルコニウム処理も可能です。
- 印刷時の色抜や、色ムラ、印刷ズレを防ぐため、フラットネス・直角度を厳しく管理しています。
製品特性
主要合金 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|
3105 | 汎用材 | 加工性がよく、製品に求められる標準的な強度を確保できます。 |
5355 | ボトル缶専用 | 缶蓋材に近い材質で、より高い強度を持たせることができます。 |
キャップ製造工程
印刷工程
サイズコートと呼ばれる。塗料との密着性向上を目的とした下地処理。リン酸クロメート処理やジルコニウム処理品の場合、カットすることも多い。
外面が先行するか内面が先行するかは、製品によって異なる。
キャップ絵柄によって、数回の印刷が必要となる。
ツヤニス
シングルスリッター方式で3等分に裁断する。この際、両端をトリミングする製品もある。
プレス工程
裁断した印刷板をプレスに送り込み、キャップ形状(側面ストレート)に成形する。
成形したキャップの下側部分をトリミング(縁切り)又はカールする。
溶着接合
キャップ天面に近い側面部の凹凸。キャップ開栓時の滑り止め。
開栓が一目で判るように設計されたもので、TEバンド(リング)が残るようになっている。
1stプレス
プレス底部をハット型に残す。
2ndプレス
1stプレスと同時にハット型部分をトリミングする。
ナール加工
キャップを回転させながら、ナール付け。
スリット・ミシン目付け