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化学 R&Dセンター 第二研究部 トライボロジー研究室W.W.
2018年入社
理学研究科 化学専攻
潤滑技術を極め、
会社と社会に価値を届ける。
もともと自然が好きで、自然環境保全に貢献できる会社を志望していた。軽くて丈夫、リサイクルもできるアルミニウムに魅力を感じて入社。就職活動中に出会った社員の人柄、研究所の立地の良さも決め手になったという。
現在の仕事内容
実験を重ね、
高品質と高生産性を追求。
アルミニウム板材の生産加工には、圧延という工程があります。圧延ではアルミニウムの塊をロールとロールの間に通して板状に薄くします。この時に潤滑油を使用することで、板面品質を良くできたり、機械にかかる負荷を減らしたりすることができます。また、優れた潤滑性の油を使用した場合、厳しい条件で圧延しても一定以上の板面品質を保てるので、生産性を上げることができます。このように、より高品質な製品を、より短期間で、より低コストで生産できるような油の研究開発および工場への提案が私の主な仕事です。
難しいのは、ラボでの実験結果が製造現場に反映されるとは限らないことです。私自身、配属から3カ月たった頃、改善提案が初めて受け入れられたのですが、いざ工場の実機で試してみると予測した効果は得られませんでした。そのとき、ラボで実機を予測することの難しさを学びました。それからは、今やっている実験は実機を再現できているか、もっと良い方法はないか、と常に考えながら研究をしています。一筋縄ではいかないからこそ没頭できるので、働いていて楽しいです。また、自分の考えや研究の成果が会社の利益に繋がると、社会の役に立てている自分が誇らしいと思えるので(笑)、やりがいを感じます。
職場の雰囲気
仕事は各人の裁量に任されるが、
周りの人のアドバイスも受けながら推進。
とても自由な雰囲気です。「半年後までに○○を開発する」など、納期や目標の大枠は決まっていますが、それを達成するための細かい実験内容やスケジュールは自分で決めています。大学院の研究室とあまり変わらない印象ですね。自由に働かせて頂いている一方で、たくさん助けてもいただいています。私の部署では、週1回全員で集まって、業務報告会議をしています。私の研究報告について、皆が自分事のように考えてアドバイスをくださります。また、業務と直接関係ないようなちょっとした相談事でも聞いてくれる先輩もいて、とても有難い環境だなと思っています。
今後の目標
リサイクル材で
環境負荷軽減に貢献できたら。
今は社内への改善提案がメインですが、いずれは新製品の開発などを通し、社外へ価値を提供したいと考えています。ほかにも、会社の将来像として私がひそかに夢みていることがあります。それは、当社が提供するアルミニウム材のすべてをリサイクル材にすること。リサイクルでアルミニウムをつくるときに使うエネルギーは、新たにつくるときと比べて97%少ないといわれています。世界で脱炭素化への取り組みが加速する今、温室効果ガス排出の抑制にさらに貢献していきたい。当社がリサイクル材の研究開発に注力する際には、私も挑戦したいと考えています。
1日のスケジュール
健康づくりにも役立つゴルフに夢中!
毎週末、夫とゴルフレッスンに通っています。ゴルフは、飛距離やスコアなど数字が出るスポーツなので、上達が目に見えて楽しいです。また、始める前に想像していたよりもいい運動になります。健康のためにも、長年続けたいですね。