生物多様性に関する環境施策
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基本的な考え方
当社は、自然の保全と再生・創出を環境分野におけるマテリアリティの一つに掲げ、サプライチェーン全体で自然への負荷を最小化し、ネイチャーポジティブ(自然の保全と再生・創出と経済の両立)に貢献することを目指しています。
具体的には「リサイクル原料の積極的な利用」「水の循環利用」「森林の積極的な保全」等の取り組みを実施し、事業活動による環境負荷を極力低減するとともに、水源涵養や森林の再生・回復も積極的に推進しています。その一つ、水の循環利用では、当社は「当たり前の日常業務」として、製造時に使用し た水の再利用による環境負荷低減に取り組んでおり、2030年度には取水量原単位を2020年度比25%削減する目標を掲げています。また、アルミニウムのリサイクルを推進することで 新地金の使用を削減し、原料となるボーキサイトの新たな採掘を抑制し、森林伐採や絶滅危惧種の危機回避など、自然への負荷を最小限に抑える施策を展開しています。
当社は、事業活動において自然環境からさまざまな恩恵を受けると同時に、負荷も与えていることを十分に意識し、これからも、環境負荷の低減に取り組み、当社だからこそできる自然の保全と再生・創出に貢献していきます。
自然の保全と再生・創出(ネイチャーポジティブ)のロードマップ
- 自然に関する科学に基づく目標設定
取水量削減率の目標
取水量削減率の推移
TNFD提言に基づく情報開示
2023年、自然関連財務情報開示タスクフォース(以下、TNFD:Taskforce on Naturerelated Financial Disclosures、)による提言が公表され、企業は自然資本と生物多様性の保全に取り組み、情報開示を求められるようになりました。当社はこの提言に賛同し、その枠組みに準拠して取り組み状況について順次、情報開示を行っております。
水資源の有効利用
地球は、表面積の約70%が水で覆われているものの、人間が利用しやすい地表の淡水は地球上のすべての水のわずか0.01%でしかないと言われています。この貴重な淡水資源は地球規模では再生可能である一方で地理的に偏在していることから、世界を見渡せば約7億人もの人が水不足の状況で生活し、不衛生な水しか得られないために年間約180万人の子どもたちが亡くなっているという現実があるなど、国や地域によっては水資源リスクが切実な問題を引き起こしています。
UACJグループは、そのような世界の状況を認識したうえで、水資源の有効利用と水資源管理に取り組んでいます。各事業場の水使用量を水源別に把握し、その状況を「事業活動と環境負荷」の項のマテリアルバランスに示しています。
取水量と排水量の推移
UACJグループは、事業活動に必要な水を主に「地下水」「第三者(工業用水、上水を含む)」などから取水して使用しており、取水量が最も多い水源は「第三者」となっています。
排水にあたっては、放流前に中和および凝集沈殿処理を施し、排水の水質レベルをpH、COD、SSなどの各指標*1で評価し、法令に適した水質レベルであると確認されたもののみを放流しています。
2024年度におけるグループ全体の取水量は10741千tとなり、2023年度比で141千t増加しました。これは生産量増加のためと考えております。
- pH:水素イオン濃度、COD:化学的酸素要求量、SS:浮遊物質量
- 集計範囲
集計範囲(国内)UACJ(名古屋製造所、福井製造所、深谷製造所、名古屋製作所、小山製作所、鋳鍛製作所)、UACJアルミセンター(宇都宮カラーアルミ)、UACJ押出加工安城、UACJ押出加工群馬、UACJ押出加工滋賀、UACJ製箔(伊勢崎、滋賀、野木)
(海外)UACJ(Thailand)CO.,LTD. - 上記会社名は2025年9月30日時点の会社/事業場名で記載しています。
水源別取水量の推移(国内+海外)
(千t)
| 取水源の種類 | 2024年度 |
|---|---|
| 地下水の取水源 | 3,062 |
| 第三者の取水源 | 7,679 |
| 合計 | 10,741 |
| 放流先の種類 | 2024年度 |
|---|---|
| 淡水の地表水の放流先 | 7,217 |
| 汽水、海水の放流先 | 273 |
| 第三者の放流先 | 1,753 |
| 合計 | 9,324 |
- 集計範囲
集計範囲(国内)UACJ(名古屋製造所、福井製造所、深谷製造所、名古屋製作所、小山製作所、鋳鍛製作所)、UACJアルミセンター(宇都宮カラーアルミ)、UACJ押出加工安城、UACJ押出加工群馬、UACJ押出加工滋賀、UACJ製箔(伊勢崎、滋賀、野木)
(海外)UACJ(Thailand)CO.,LTD. - 上記会社名は2025年9月30日時点の会社/事業場名で記載しています。
トピックス
事例:水使用量の削減
一部の事業所においては、水リサイクルの設備を稼働させ、水使用量の削減を図っています。また、自社の活動が環境に与えるインパクトを把握するため、グループ企業を対象として環境データを収集し開示しています。取り組みの成果と課題を明らかにし、目標を掲げて環境管理活動に取り組んでいます。
生物多様性リスクの把握
製品原料の採掘から製品の生産、アルミニウムを使用した最終製品の使用、廃棄段階に至る過程で、当社の事業活動や製品が、自然環境と生物多様性に少なからず影響を与えている可能性は否めません。UACJグループでは、事業活動にともなう生物多様性リスクの把握に努め、特に影響が大きいものとして「製造所からの排水による水棲生物の生息環境への影響」を想定し、排水の水質基準を法令より厳しくするとともに24時間モニタリングを継続するなど、その影響を極小化することに努めています。
梱包資材をリサイクルできる素材に変更
製品素材、製品梱包に使用している木材について、再使用、再利用、他素材への変更等を推進しています。一部の製品素材の梱包材はこれまで主に木材を使用していましたが、木製の梱包材はリサイクルできずに産業廃棄物となってしまうことから、リサイクル活用が一般的となっているダンボール紙を使用した梱包に変更しました。UACJグループは、木材の使用量と廃棄量の削減を通じて、さまざまな生物の棲みかである森林の伐採抑制に貢献したいと考えています。
外来種除去活動への参加
グローバル化した現代では、ペットとしての輸入や人の移動にともなって海外から日本に侵入した外来種によって在来種の生息環境が脅かされたり、交配が進むことによって日本古来の生物種が絶滅してしまうことが危惧されています。
UACJグループでは、各地域の自治体が行っている外来種の駆除活動に協力するとともに、従業員がボランティアとして参加することを推奨しています。
緑化活動
事業所内の緑を増やし、地域に生息する動植物の生息環境を整える活動を推進しています。
トピックス
福井県及び坂井市と企業の森づくりに関する協定を締結
—植樹など森林整備を通して地域の環境保全を推進「UACJ福井の森」
UACJは、2022年3月12日に、福井県及び坂井市と企業の森づくりに関する協定を締結し、協定締結式と植樹を行いました。
企業の森づくりは、福井県が進めている取り組みの一つで、企業が所有者から土地を無償で借り受け、森林整備を行うものです。この度当社は、地域の環境保全活動の強化や、地域社会との交流のほか、従業員の環境意識向上を目的として、本協定を締結しました。本協定の締結により、当社は、坂井市から借り受ける区画を「UACJ福井の森」と名付け、福井県及び坂井市の支援のもと、植樹や下草刈りなどの森林整備活動を行います。
植樹したアカマツとクロマツは合わせて約300本で、継続して下草刈りや補植などが行われています。2023年6月と7月に、当社の従業員及びその家族、合計45名が参加し下草刈りを実施しました。
ベトナムでのマングローブ林再生活動
UACJ Foundry & Forging (Vietnam) Co.,Ltd.は、マングローブ林の再生活動に参画しています。2023年5月に、従業員約50名が参加してカンザーのマングローブ林に約500本のヒルギモドキの木を植樹しました。


