リリース・お知らせ 2014年
米国での自動車パネル用アルミニウム材共同事業の正式合意について
2014年5月9日
当社は、2014年1月23日に公表した米国での自動車パネル用アルミニウム材共同事業に関して、欧州Constellium N.V.社(本社:オランダ アムステルダム、CEO:ピェール・ヴァレイユ、以下「コンステリウム」)と協議を進めてまいりましたが、このほど、合弁会社の設立および共同事業の開始について正式合意しました。
米国でのCAFE規制は、各自動車メーカーに対して将来高い水準で自動車燃費基準の達成を要求しており、アルミニウム採用による自動車軽量化実現の動きが活発になってきています。すでに米国ビック3は主要車種へのアルミニウム本格採用を進めており、米国における自動車パネル用アルミニウム材の需要は2012年10万トン弱に対し、2020年には15倍以上となる150万トンと大きな需要増が見込まれています。
グローバルアルミニウム圧延メーカーである当社は、自動車パネル用アルミニウム材を戦略商品と位置づけており、長年にわたり各自動車メーカーと強い信頼関係を築いてきました。また、コンステリウムも欧州においてメジャーサプライヤーとしての地位を確立しています。
当社とコンステリウムは、対等の精神のもと、両社が長年培ってきた技術とノウハウを結集して、米国で共同事業を展開することにより、お客様のご要求や将来のご要請に応える最良なソリューションを提案できる会社を目指してまいります。
合弁会社の概要
| 出資比率 | Constellium U.S. Holdings I, LLC 51% Tri-Arrows Aluminum Holding Inc. 49% |
|---|---|
| 事業内容 | 北米における自動車パネル用アルミニウム材の製造および販売 |
| 会社名 | 未定 |
| 設備内容 | 仕上げ連続熱処理および表面処理ラインの新規設置 |
| 場所 | 米国ケンタッキー州ボーリンググリーン |
| 投資額 | 1.5億米ドル(予定) |
| 対象顧客 | 北米に拠点を有する米国系・日系・欧州系自動車メーカー |
| 生産能力 | 年間10万トン |
| 生産開始 | 2016年第1四半期(予定) |
| 母材供給 | Tri-Arrows Aluminum Inc. ローガン工場およびコンステリウム ニューブリザック工場(フランス)等より冷間圧延コイルを供給 |
その他詳細については、今後協議してまいります。

左からConstellium U.S. Holdings I, LLCのムージーPresident、
Constellium N.V.のヴァレイユCEO、
UACJの岡田代表取締役社長、中野取締役兼常務執行役員
<Constellium N.V.およびConstellium U.S. Holdings I, LLCの概要>
Constellium N.V.は航空宇宙用、自動車用、包装用など幅広い分野において高機能・高付加価値なアルミニウム製品を展開する世界的なリーディングカンパニー。主要生産拠点はフランス、ドイツ、米国など。
Constellium U.S. Holdings I, LLCは、Constellium N.V.の米国法人。
<Tri-Arrows Aluminum Holding Inc.およびTri-Arrows Aluminum Inc.の概要>
Tri-Arrows Aluminum Holding Inc. (本社:米国デラウェア州ウィルミントン、社長:中野隆喜)は当社、住友商事株式会社、伊藤忠商事株式会社および伊藤忠メタルズ株式会社が出資する米国の会社。
Tri-Arrows Aluminum Inc. (本社:米国ケンタッキー州ルイビル、社長:パトリック・フランク)はTri-Arrows Aluminum Holding Inc.が100%出資する、飲料缶用アルミニウム材の製造販売会社。

