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厳しい経営状況を
真摯に受け止め、
構造改革に着手します。

代表取締役社長
石原 美幸

海外事業が売上数量を牽引するも、
地金価格下落によって減収減益に

2018年5月に発表した中期経営計画の2年目となる当期、UACJは先行投資の着実な回収を念頭に置きつつ、積極的な成長戦略を推進しています。しかしながら、世界経済の減速をはじめとする市場環境の激変とそれらへの対応力不足などから、経営状況は大変厳しいものとなっています。この状況を早期に打開するべく、2019年9月末に構造改革計画を発表し、改革に着手したところです。

当上半期の世界経済は、昨年後半からの米中貿易摩擦の影響にともなう中国経済の減速、IT・半導体市況の悪化などが続いています。一方、日本国内の経済は、企業部門、家計部門ともに緩やかな成長が続いているものの、世界経済減速の影響を受け、不透明な状況が継続しています。

当期のアルミニウム圧延品市場は、国内において飲料缶および自動車関連向けの板類の需要が底堅く推移しましたが、電気機械や精密機械関連、液晶・半導体製造装置向けなどの需要が低調であったため、板類全体の販売数量は前年同期比で微減となりました。押出類の需要は、建材、乗用車用部材において堅調だったものの、バス・トラック・二輪車の部材、自動車用熱交換器材において減少したため、販売数量は前年同期比で微減しました。

こうした市場環境のなか、当社グループの国内向け売上数量は、業界需要とほぼ同様の傾向となり、板類、押出類ともに、前年同期比で微減となりました。一方、海外向け売上数量は、Tri-Arrows Aluminum Inc.(以下、TAA)やUACJ (Thailand) Co., Ltd.(以下、UATH)における缶材の販売が牽引し、前年同期比で増加しました。これらの結果、国内外を合わせた全体の売上数量も前年同期を上回りました。このように、販売数量は増加したものの、地金価格の下落などによって、当上半期の売上高は3,146億円(前年同期比4.9%減)となりました。

また、損益面においても、地金価格の下落にともなう棚卸評価関係の悪化が主要因となり、営業利益34億円(同71.1%減)、経常利益4億円(同94.6%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、伸銅品事業の売却にともなう構造改革損失9億円を計上したことによって、34億円の損失となりました。

アルミ板 品種別売上数量(千トン)
品種 2018年度上期 2019年度上期 増減
缶材 322 350 28
箔地 25 22 △3
IT材 8 9 1
自動車材 70 74 4
厚板 24 17 △7
その他一般材 85 104 19
合計 533 576 43
国内市場向け 260
海外市場向け 274
国内市場向け 256
海外市場向け 320
△4
47
連結経常損益分析

※UWH: UACJ Automotive Whitehall Industries, Inc.

不透明かつ厳しい経営状況を鑑み、
業績予想を下方修正

UACJは、2019年5月に通期の業績予想を発表しましたが、地金価格の下落にともなう棚卸評価関係の悪化、米中貿易摩擦や中国経済減速による液晶・半導体製造装置向け厚板などの販売不振、そして国内アルミニウム圧延品市場の成長鈍化が見込まれることから、2019年8月に下方修正を発表し、売上高6,700億円、営業利益100億円、経常利益40億円としています。親会社株主に帰属する当期純利益は、現時点で合理的に見積もることが困難なため、構造改革による効果を含め、算定可能となった時点で速やかに公表いたします。また、配当についても、親会社株主に帰属する当期純利益を見積もれない状況であるため、一旦未定とし、合理的な算定が可能になった段階で公表いたします。