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新たな中期経営計画のもと、
これまでの先行投資を
収益に結実させ、
さらなる躍進を目指します

代表取締役社長
石原 美幸

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
2018年6月21日付で代表取締役社長に就任しました石原美幸です。
UACJグループの成長を加速すべく「アルミニウムの可能性を最大限に発揮し、社会と環境に貢献する」というビジョンのもと、企業価値の最大化を目指してまいります。

2017年度を振り返って

2017年度の世界経済は回復基調にあり、わが国経済は堅調な雇用環境にも支えられ、緩やかな回復基調が続きました。しかし、本年3月に入り、米国政府が保護貿易主義的諸施策を実施するなど、先行きは不透明な状況です。

そうしたなか、当社グループは、世界的な需要獲得に向けて体制整備を進めました。2017年度の連結業績は、売上高は6,243億円(前年度比9.8%増)、営業利益292億円(同12.9%増)、経常利益は194億円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は123億円(同40.6%増)でした。

売上高の増加要因は、UACJ (Thailand) Co., Ltd.(以下、UATH)の缶材、自動車用材、半導体・液晶製造装置の出荷が前年を上回ったことです。加えて、地金価格の上昇も寄与しています。営業利益が増加したのに対して経常利益が減少した理由は、米国における税制改革法の成立にともない、北米のローガン工場の繰延税金資産の取り崩し等が発生したためです。また、持分法適用関連会社Constellium-UACJ ABS LLC(以下、CUA)での事業の立上げコストの増加等により、持分法による投資損失が発生したことも影響しています。一方、米国の税制改革法の成立にともなってTri-Arrows Aluminum Inc. (以下、TAA)の法人税額が減少したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は増益となりました。

経常利益の損益分析
※UACJ Automotive Whitehall Industries,Inc.

新・中期経営計画について

2017年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画「Global Step Ⅰ」を終え、2018年度は新しい経営体制のもと、新・中期経営計画がスタートしました。新たな中期経営計画では、4つの重点方針のもと、先行投資の回収、資本効率の向上に全力を挙げ、企業価値向上に注力します。そして、将来ビジョンである「アルミニウムの可能性を最大限に発揮し、社会と環境に貢献する」企業を目指します。

新・中期経営計画の位置づけと重点方針

成長市場・成長分野への注力を継続

世界的に高まるアルミニウムへの旺盛な需要を確実に取り込むために、前・中期経営計画期間にグローバルな供給体制の構築・拡大を前倒しして行ってきました。新・中期経営計画では、成長市場とするアジア・北米事業、成長分野と位置づける自動車向け事業における先行投資を確実に業績に反映させていきます。

アジアでは、特にUATHの生産性を向上させ、新・中期経営計画期間中の連結ベースでの利益貢献を目指します。北米では、TAAにおいて、これまでの缶材のみならず、自動車材の需要も取り込んでいきます。その分、生産現場の負荷は増大するものの、世界トップクラスの生産効率を誇るローガン工場の能力増強を計画しており、販売数量の拡大を目指します。また、同じく北米のCUAでは、需要が旺盛な自動車用パネル材に対して、第1期ラインの生産性を改善し、安定供給に向けた体制を整えます。

自動車関連市場は、板・押出・加工・箔・鋳鍛まで部品の裾野が広く、世界的な需要拡大ができることから、グループ横断の成長分野として引き続き注力します。R&Dセンターも含めてグループの経営資源を集中投入することで、収益力拡大を図ります。

ROICを重視し、先行投資を着実に回収

これら成長市場・成長分野を当社の成長の源泉とすべく、これまで先行投資を行ってきました。2019年を起点として徐々に先行投資の回収が始まり、2020年度には利益の拡大を見込んでいます。

また、資本効率の向上に向けて、新・中期経営計画からROICも重視すべき指標としました。事業の選択と集中を加速させ、ポートフォリオ管理を徹底します。

グローバルに拡大するグループの指針として、行動理念を策定

グループがグローバルに拡大するなか、成長のベクトルを合わせていくには、グループ共通の行動理念を策定し、共有することが必要です。

そこで、社員一人ひとりが日々の仕事のあらゆる局面で意識し、大切にしてほしい3つの行動理念を“UACJウェイ”としてまとめました。今後、アジアや北米を含め、世界のグループ会社に浸透させていきます。

今後の見通しと株主還元について

新・中期経営計画の初年度となる2018年度は、缶材、自動車材、リチウムイオン電池用アルミ箔などでの売上数量の増加が見込まれるものの、ローガン工場での戦略投資の立上費用やエネルギーコストの上昇などから、売上高6,700億円(前期比7.3%増)、営業利益280億円(同4.1%減)、経常利益200億円 (同3.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益100億円(同18.4%減)と予想しています。

株主の皆様への配当については、2017年度、中間期は1株につき3円(株式併合後換算30円)、期末30円を実施しました。

当社は、株主の皆様に対する配当を利益還元の重要な施策と考えています。安定的かつ継続的に配当を実施していくことを基本方針としながら、業績の動向、企業価値向上のための投資や競争力強化のための研究開発資金の確保、財務体質の強化等を総合的に勘案して判断していきます。

業績の動向に応じた利益配分を考慮する上で、長期的には総還元性向 30%以上を目標としますが、新・中期経営計画期間中は、通期の利益に対して連結配当性向 20~30%を目安とします。あわせて、通期での利益に応じた機動的な株主還元の観点から、期末配当に一本化します。

株主の皆様には、今後のUACJグループの成長にご期待いただくとともに、引き続きご指導、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。