地域社会とのコミュニケーション(2023年度実績)
UACJグループは、良き企業市民として事業を通して社会に貢献するだけではなく、社会から信用・信頼される企業グループとして、地域と共生し、発展していくために各拠点でさまざまな活動を展開しています。
基本的な考え方
UACJグループでは事業を展開する地域との共生を大切に考え、環境保全、次世代育成、障がい者福祉事業への支援、防災・災害時支援や地域住民の方とともに楽しむお祭りの開催など、地域に根差した活動をめざしています。
従業員参加を促す仕組み
UACJでは会社として、地域と共生し発展していくための様々な活動への参加を呼びかけるだけでなく、従業員個人としての社会参加を支援するため、ボランティア休暇制度※1を導入しています。
※1 ボランティア休暇制度とは、ボランティア活動を行う際に通常の有給休暇とは別に有給で休暇を取得できる制度です。
各拠点の活動内容一覧
活動テーマ | 環境保全・地域清掃活動 | 教育・研究などへの支援 | 地域への災害時支援 | イベント・交流、協賛活動 | 寄付・寄贈 |
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- ※2 深谷地区グループ会社4社(UACJアルミセンター、UACJ物流、UACJ深谷サービス、UACJグリーンネット)を含みます
- ※3 UACJ (Thailand) Co., Ltd.
- ※4 その他に含む会社:UACJ鍛造、UACJアルミセンター、グリーンネット、三泉
名古屋製造所
地域への災害時支援
名古屋製造所では、名古屋市が提唱する「防災安心まちづくり運動」の趣旨に賛同し、近隣の中川学区防災安心まちづくり委員会と大規模災害発生時における地域と事業所との支援協力に関する覚書を締結し、1. 救助用資機材として、ジャッキ、バール等の提供、2. フォークリフト(運転手付)の提供、3. 救命機器として自動体外式除細動器(AED)の提供等を行い、同市が推進する「地域と事業所が一体となった災害に強いまちづくり」に協力しています。
津波警報発表時には、県立港特別支援学校の児童生徒職員の避難場所として学校に隣接する独身寮を無償提供する覚書を締結し、港特別支援学校と共同で継続的に津波避難訓練を実施しています。
2023年は10月25日に寮長及び勤務員1名が訓練に参加しました。
イベント・交流、協賛活動
名古屋製造所では、例年、以下のような活動を行っています。
- 稲荷祭(工場祭)の開催
周辺住民の皆様にご来場いただき、コミュニケーションを深める機会としています。 - 地域行事への協賛・参加
隣地域で開催される「盆踊り大会」や「運動会」などの地域行事に積極的に協賛・参加しています。 - 工場見学の受入れ
希望に応じて地域や学校の方々の工場見学を受け入れています。 - アルミ缶回収リサイクル啓蒙活動
近隣の小中学校、自治会等を対象にリサイクルに関するパンフレット・ポスタ―配布及び備蓄水アルミボトル缶(水の架け橋)を紹介するなど啓蒙活動を実施しています。

寄付·寄贈
災害用備蓄食料品「アルファ米」と「飲料水」の残り1年に賞味期限の近づいたものをフードバンク事業に取り組むNPO法人「フードバンク愛知」並びに「セカンドハーベスト名古屋」に地域社会への貢献や食品ロスの削減を目的に寄贈しました。


環境保全・地域清掃活動
UACJが協賛しているNPO法人グリーンバード様の協力のもと2002年にラムサール条約に登録された日本を代表する干潟である藤前干潟において2023年10月15日クリーンアップ活動をおこないました。


福井製造所
環境保全・地域清掃活動
福井製造所では、福井県及び坂井市と企業の森づくりに関する協定を締結し、2022年3月より森林整備活動を開始しました。抵抗性のアカマツとクロマツ合わせて約300本を植樹した「UACJふくいの森」の下草刈りや補植などの整備活動を従業員とその家族で4回/年実施して育成しています。


また、例年、福井県主催の「クリーンアップふくい大作戦」に協力して、製造所近辺の地域清掃活動や海洋プラスチックごみ等の増加により悪化しつつある海の環境を保全するために、海岸清掃活動に積極的に参加しています。2023年11月26日九頭竜川河口で行われた「ふくい海ごみゼロチャレンジ2023」に有志11名で清掃ボランティアに参加しました。


寄付·寄贈
環境負荷低減等を図れるアルミ材の優位性や福井及び勝山市をPRするために企画·製造したアルミボトル缶飲料水「ふくい勝山恐竜水(きょうりゅうすい)」を福井県や勝山市・坂井市の各種イベントにご活用いただいています。
教育・研究などへの支援
2024年2月5日に坂井西小学校5年生26名の工場見学を受入れました。
深谷製造所
環境保全・地域清掃活動
深谷製造所および深谷地区グループ会社4社※5では2001年以降、毎年春と秋に深谷市主催の「ごみゼロ運動」に協力して、地域清掃活動を実施しています。2023年度については春は5月20日(参加者53名)、秋は10月28日(参加者49名)に実施しグループ会社従業員含め参加し、製造所西側を流れる前ノ川及び周辺道路の清掃を行いました。
※5 UACJアルミセンター、UACJ物流、UACJ深谷サービス、UACJグリーンネット


イベント・交流、協賛活動
深谷製造所は、地域のスポーツ振興に積極的に関わっており、深谷製造所のグラウンド・体育館の地域団体(サッカー、ラグビー、バドミントン)への貸し出しをしています。
また、毎年5月にヤクルトスワローズOBを講師としてお招きし、少年野球教室を開催しております。野球に関する基礎練習を中心とした技術指導とともに挨拶や礼儀についても指導し、青少年の健全な成長を促すことを目的にしております。
地域のスポーツ振興への支援として第18回ふかやシティハーフマラソンに協賛しました。
教育・研究などへの支援
2024年1月26日朝日新聞社主催の地球教室を深谷製造所で開催し、小学生63名の参加がありました。アルミが環境に優しいことを理解して頂き、実験・製造所見学を通してUACJの取り組みを紹介しました。
寄付・寄贈
深谷製造所および深谷地区グループ会社4社※6では、2007年より深谷市の障がい福祉助成事業へ寄付を行っています。本事業は「UACJ障がい福祉基金」により運営されており、深谷地区グループ会社4社と共同で毎年200万円を寄付し、深谷市の障がい福祉事業の推進に協力しています。
※6 UACJアルミセンター、UACJ物流、UACJ深谷サービス、UACJグリーンネット
地域への災害時支援
地震や風水害など自然災害により深谷市の住民が避難を余儀なくされた際、深谷製造所敷地内の体育館·グラウンド·駐車場を、避難所、一時避難場所、応急仮設住宅用地、車中泊者向け駐車場として提供する協定書を2022年3月、深谷市と締結しました。

R&Dセンター
環境保全·地域清掃活動
R&Dセンター西側の国道154号線歩道の清掃を毎月実施しています。

イベント·交流、協賛活動
R&Dセンターでは、地域で開催される防災イベントに積極的に参加し、アルミニウムの防災用品を展示、紹介や災害時に役立つアルミホイルの寄付を行っています。2023年度は東京、名古屋、大阪で、計5つの地域イベントに参加しました。



UACJ(Thailand) Co., Ltd.(UATH)
環境保全·地域清掃活動
UATHでは地域で行う植樹、魚(在来種)の放流活動に参加しています。2023年度は4ケ所で実施しました。




教育・研究などへの支援
UATHでは地域社会への貢献の一環として、毎年地元の小学校に奨学金を寄付しています。また、地元の小学校で基礎的な日本語授業も実施しました。

イベント·交流、協賛活動
UATHではシラチャで開催される日本祭りに参加しています。UACJのブースを設置し、会社の紹介、ゲームの催しを行い、来場者には景品の提供を行いました。


寄付・寄贈
UATHではタイの伝統行事を支援するために自治体、地域のコミュニティへの寄付や、恵まれない人を支援するために赤十字に寄付を行っています。


UACJ押出加工
環境保全・地域清掃活動
UACJ押出加工小山(現 UACJ小山製作所)では、毎年、工場周辺の歩道のゴミ拾い、草取りを実施しています。2023年7月31日(花火大会の翌日)、おやまサマーフェスティバル2023クリーン作戦に参加。小山市の清掃活動に協力しています。
UACJ押出加工滋賀では、2023年9月23日、毎年恒例の「びわ湖クリーンキャンペーン」に12名が参加。近江八幡市琵琶湖周辺のごみ収集や琵琶湖の外来魚駆除を兼ねた清掃活動に協力しています。また、毎週月曜日に工場外周りのゴミ拾いを行っております。


教育・研究などへの支援
UACJ押出加工滋賀では、八幡工業高校3年生の工場見学を受入れ、弊社勤務の卒業生による講座を実施しました。また、同高校から2名をインターンシップとして受け入れました。
UACJ製箔
環境保全・地域清掃活動
滋賀県では毎年、7月1日を「びわこの日」と定めています。UACJ製箔 滋賀製造所では、県が提唱している「びわ湖を美しくする運動」に毎年参加しており、2023年度は、6名が参加しました。
UACJ製箔 野木製造所は、毎年6月の環境月間の行事として野木製造所~野木駅(約2.5km)の歩道の「ごみ拾い活動」を有志で実施しています。2023年度は、6月15日に18名で活動しました。


地域への災害時支援
UACJ製箔 滋賀製造所では、草津市が提唱する「一時滞在施設への一斉帰宅う抑制対象者および市民の受入に関する協定書」の趣旨に賛同し、一斉帰宅抑制対象者および市民に対し、一時滞在避難場所施設として管理棟食堂・休憩室・浴場等、電源(100V)利用範囲として加工工場、試作センター、エネルギーセンターを使用することに協力しています。
収容受入人員についてはおおよそ50名を目安としており、非常食、水、マットを備蓄していります。
イベント·交流、協賛活動
UACJ製箔 伊勢崎製造所では、地元小学校のPTAと協力し、アルミ箔を使った体験型イベントを企画。UACJ R&Dと共同で、アルミホイルを使用した防災教育を実施しました。また、滋賀製造所では、志津ふれあい広場 という地域イベントに出展しました。


UACJ金属加工
環境保全・地域清掃活動
UACJ金属加工 恵那工場は、毎年5月の「ゴミゼロデー」にあわせて工場周辺の美化活動を実施しています。 2023年度は、5月30日に従業員約70名で実施しました。
UACJ金属加工 滋賀工場は、毎年10月、工業団地主催の環境美化運動に参加しています。2023年度も10月6日に参加しました。
UACJ金属加工 郡山工場(旧ナルコ郡山)では毎年、工業団地主催のクリーンアップ活動に参加しています。2023年度は、10月に工場外周や団地内道路および共用部分のごみ拾いを行い、地域の環境美化に努めています。
教育・研究などへの支援
UACJ金属加工 恵那工場では、2023年10月に、県立中津川工業高校の生徒2名を職場体験学習(インターンシップ)で受入れました。
2023年11月29日に、地元小学生の課題実習として工場見学を受入れ、2024年2月17日に実施された授業参観での発表報告に招待され、従業員2名が参加しました。
UACJ金属加工 郡山工場(旧ナルコ郡山)では、県立郡山北工業高校の生徒を対象にインターンシップを実施しています(2023年度も新型コロナウイルス感染防止のため中止)。
イベント・交流、協賛活動
UACJ金属加工 滋賀工場では、2023年12月8日滋賀県赤十字献血センターの採血車に来場して頂き、構内にて社員が献血に協力しました。
UACJ金属加工 郡山工場は、2023年7月に、工業団地の合同納涼祭に参加(計20社)しました。
その他の拠点の活動
UACJ鋳鍛(現 UACJ鋳鍛製作所)
教育·研究などへの支援
UACJ鋳鍛 鋳鍛工場(現 UACJ鋳鍛製作所)では、2023年6月29日にものづくりの流れを学ぶことを目的とした社会科授業の一環として、地元小学校5年生56名の工場見学を受入れました。来場記念として、鋳鍛工場オリジナルのアルミ製名札やUACJグッズの配布を行いました。
また、当日は小山市のご当地キャラ「おやまくま」さんにもお越しいただき、工場見学のオープニングを盛り上げていただきました。


環境保全·地域清掃活動
UACJ Foundry & Forging (Vietnam) Co.,Ltd.では、マングローブ林の再生活動に参画しています。従業員が協力してカンザーのマングローブ林に約500本のヒルモドキの木を植樹しました。


UACJアルミセンター
宇都宮カラーアルミ工場では、毎月10日に、宇都宮工業団地総合管理協会主催の「工業団地内一斉清掃」に協力し、周辺道路、公園等自社敷地外の公共空間を清掃しています。2023年度は延べ80名の従業員が参加し、地域の環境美化に努めています。
また、UACJアルミセンター奈良工場では、毎年地元川西町式下(しきげ)中学校体験学習授業として生徒を受け入れています。2023年度は9月20~22日の三日間に二名の男子生徒を受け入れ個装作業とシャーリング切断、計測器による寸法測定を体験してもらいました。
2023年度に滋賀工場・奈良工場・宇都宮カラーアルミ工場で募金型自動販売機を6台設置し、売上金の一部を募金し地域の緑化活動に貢献していきます。


UACJグリーンネット
UACJグリーンネットでは、特別支援学校の生徒、先生、父兄の職場見学や生徒の実習を、埼玉県の障害者委託訓練を受け入れています。2023年度は、実習で11名、委託訓練として3名を受け入れています。
三泉
三泉では、「さわやか運動」と名付けてUACJ名古屋製造所周辺(近隣中学校、特別支援学校、病院周辺など)の清掃活動を10年以上継続して実施しています。毎月1回約10名の従業員が活動に参加しています。
