UACJグループのマテリアリティ
UACJグループは、サステナブル(持続可能)な社会の実現を目指し、環境・社会・経済の持続可能性に関わる重要課題において自社事業への影響が大きな課題を「マテリアリティ」として特定し、2021年度よりグループ一体となって中長期的に取り組んでいます。
内部環境、並びに、外部環境の変化を適時ウォッチし、見直しの必要が出てきた適切なタイミングでマテリアリティを再整理することで、時代の変化に応じた「環境・社会・経済」の持続可能性と私たちUACJの持続的な成長の両立を目指していきます。
環境に関する3つのマテリアリティ
「美しく豊かな地球がずっと続く未来」のために取り組んでいく重要課題
「アルミニウムの循環型社会」の牽引(サーキュラーエコノミー)
アルミニウム循環によるサーキュラーエコノミーの推進は、気候変動や自然の保全の課題を解決するために必須です。UACJグループ全体でアルミニウムの可能性をさらに追及することは、社会や環境に大きく貢献できると考えます。
アルミニウムが循環する社会の構築
アルミニウムが循環する社会の構築のために、アルミ缶のリサイクルや、自動車のスクラップの再利用、UACJ社内でのアルミニウム再利用を行っています。
気候変動への対応
急激な気候変動への対応は、社会全体で取り組むべき喫緊の課題です。自社の取り組みはもちろんのこと、アルミニウムの利活用の機会拡大に取り組むことは、社会全体のCO2排出量の削減につながり持続可能な社会形成に大きく貢献できると考えます。
自然の保全と再生・創出(ネイチャーポジティブ)
これまで「当たり前」に取り組んできた環境管理活動の継続に加え、水セキュリティなど、サプライチェーン全体での取り組みを推進することで、未来の子どもたちに軽やかで豊かな社会を渡していくことができると考えます。
生物多様性への取り組み
生物多様性の保全を重要な地球環境問題の一つと認識し、当社グループの事業が生物多様性に対して与える影響の把握に努めるとともに、事業に関連したさまざまな自然保護活動を通じて生物多様性の保全に貢献しています。
Well-beingに関する2つのマテリアリティ
「誰もが幸せで幸せを感じられる 健やかで調和のとれた社会」 のために取り組んでいく重要課題
人権の尊重
人権に関する施策の推進は、UACJグループの内外を問わず社会全体の“Well(幸福な状態)”を向上し、未来の“Well”につながるものと考えます。
※“Well”は、肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた幸福な状態を指します。
人権の尊重を周知徹底
2022年3月に「UACJグループ人権基本方針」を定め、児童労働・強制労働の禁止をはじめとする事業活動における人権尊重の取り組みについての約束を示し、推進しています。
多様性と機会均等の浸透(DE&I)
さまざまなバックグラウンドを持つお互いを尊重し合うことが、当社グループのみならず社会全体の“Well”であり、“良い状態”につながるものと考えます。
2021年度から2023年度における6つのマテリアリティとその成果(273KB)
マテリアリティの特定ステップ
マテリアリティを特定する活動は2019年度にスタートし、マテリアリティ候補の検討から、「UACJグループにとっての重要度」と「ステークホルダーにとっての重要度」の2つの視点での優先順位付け、有識者との意見交換などを踏まえ、適切なガバナンスによる手続きを経て特定に至りました。
その後、新型コロナウィルス感染症の拡大をはじめとする国内・海外情勢の変化により、社会システムの大幅な転換を迎えたため、マテリアリティの見直しが必要と判断し、2023年度に下記ステップを経て見直しを行いました。2024年度より施策推進を実施していきます。
UACJグループにおけるマテリアリティの定義
UACJグループでは、環境・社会・経済の持続可能性に関わる重要課題のうち、中長期的な事業に大きな影響を与える以下の3つの要件を満たすものを、マテリアリティと定義しました。
- ① UACJグループを取り巻くステークホルダーにとって重大な影響を与える課題
- ② UACJグループが、持続可能な価値創造・企業価値向上のために経営資源を優先的に投入すべき重要課題であると認識している課題
- ③ UACJグループが中長期的に提供したい社会的、経済的な価値創造に結び付く課題
基本的な活動としてすでに浸透している事項については、UACJとしての当たり前(UACJらしく永続的に事業を継続するための土台となる領域)として、マテリアリティの対象とはしません。