社会への取り組み

音声で読み上げる

基本的な考え方

当社は、広く社会に貢献する企業であるためにはステークホルダーの期待を理解し信頼に応えていくことが重要と考えています。人権の尊重、ダイバーシティ(DE&I)の推進、人材育成、安全で健康な職場環境の整備(労働安全衛生)への取り組みを重要なテーマとして捉え、それぞれ目標を掲げて取り組みを推進しています。

サステナビリティ基本方針を具現化する「サステナビリティ羅針盤」を定め、当社が目指す「100年後の軽やかな世界」を実現するためのWell-beingの考え方として、「誰もが幸せを感じられる 健やかで調和のとれた社会へ」というメッセージを策定しました。当社は、「Well-being」を一人ひとりが健康で心が充実し、幸せを感じられるような良い状態 “Well” が、家族や周りの人々、地域や社会のWellにつながり、そのWellがまた一人ひとりに返ってくる「WellのWAVE(波)」だと考えます。まずは、当社で働く従業員一人ひとりが健康で幸せを感じる毎日を送ることができるようにし、そしてそれが周囲の人々に広がっていくような、健やかで調和のとれた社会の実現に貢献していくという考えです。Well-beingに関する2つのマテリアリティとして「人権の尊重」と「多様性と機会均等の浸透(DE&I)」を特定し、それらの根底をなすものとして「人材育成」を重点方針に、「労働安全衛生」を共通基盤に位置づけています。

「人権の尊重」においては、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」や国別行動計画「ビジネスと人権に関する行動計画」で求められる取り組みの、当社全体への浸透と定着を目指します。「普遍・平等」「不可譲」「不可侵」の考えに則ったグローバルな事業活動の実践を通じて、誰もが幸せを感じられる社会へと貢献できると考えます。一方、「多様性と機会均等の浸透(DE&I)」では、UACJウェイの「相互の理解と尊重」に基づき、従業員が誇りと安心を感じて自分らしく豊かに生きることを実現するとともに、自らの力を可能な限り発揮することで、イノベーションの創出など会社の持続可能な成長にもつながるような相乗効果を目指します。

当社が誕生して以来、人的資本への積極的な投資を通じて確固たる人的基盤の構築を図ってきました。特に「UACJウェイ」を体現する「基盤を支える人材」の充実と中長期戦略の実現を「牽引する人材」の増強を念頭としたさまざまな施策を展開しています。例えば、「エンゲージメント調査」では、毎年80%程度の回答率があり、そこで得られた調査結果を分析して次の人事施策に反映させているほか、過去に実施した諸施策の反映度や成果を調査結果として「見える化」し、グループ公募制度や360度評価、人事ローテーションのガイドライン策定など、さらなる制度の拡充に注力してきました。2023年度に実施したエンゲージメント調査では、「UACJウェイの実践度」の回答点数(5点満点)が3.42点から3.51点に増加、「人材育成の推進」や「魅力ある処遇の実現」などの項目でも前年度を上回る回答点数となるなど、人的資本充実への取り組みに対する成果が着実に現れています。

人的資本関連の体系