リリース・お知らせ 2017年
UACJ銅管 第4回関西高機能金属展でのDANT展示及び講演について
2017年9月20日
株式会社UACJの連結子会社である株式会社UACJ銅管(本社:愛知県豊川市、代表取締役社長:松下彰 以下「UACJ銅管」)は、9月20日から22日までインテックス大阪で行われる第4回関西高機能金属展の一般社団法人日本銅センターブースにて製品展示を行います。
ブースでは、蟻の巣状腐食対策銅管(DANT)を展示します。DANTは、UACJ銅管が長年培った蟻の巣状腐食に対する知見を活かして開発した銅合金です。従来、エアコン等の空調機器に用いられる銅管は、ギ酸や酢酸などの有機酸環境下において蟻の巣状腐食と呼ばれる局部腐食が生ずることがあり、蟻の巣状腐食による冷媒ガス漏れは性能低下の原因となって、長年にわたり対策が大きな課題となっていました。近年、環境要因からその発生件数は増加傾向にありますが、これまで蟻の巣状腐食対策に有効な材料は見つかっていませんでした。DANTは、合金元素であるリンの最適添加によって、従来材の加工性は保持したまま、本腐食の形態を局部腐食型から全面腐食型にしたものです。これにより、肉厚方向への腐食進行速度を大幅に抑制し、エアコン室内機でのガス漏れ事故の抑制に貢献します。現在、日本のほかマレーシア工場からの供給を検討しており、今後は世界的な展開も図っていく予定です。
なお、9月22日(金)の専門技術セミナーにおいて、UACJ銅管常務取締役兼伸銅所長の飯島茂男が登壇し、DANTをご紹介する予定です。
蟻の巣状腐食対策銅管(DANT)
※耐蟻の巣状腐食性についての実験結果。加速試験条件0.1%蟻酸雰囲気、80日間。