リリース・お知らせ 2020年

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UACJと北海道大学が産業創出講座を開設
~産学連携で次世代アルミニウムイノベーションを推進~

2020年4月1日

株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石原美幸、以下「UACJ」)と国立大学法人北海道大学(北海道札幌市、産学・地域協働推進機構長(理事・副学長):西井準治、以下「北海道大学」)は、北海道大学 産学・地域協働推進機構に産業創出講座を開設いたします。
アルミニウムのリーディングカンパニーであるUACJとアルミニウムに関して研究実績が豊富な北海道大学が提携し、革新的なアルミニウム材料の創出を目指した研究開発を通して、アルミニウム産業の発展と業界における新規人材の育成を図ってまいります。

本取組みの背景

産業創出講座は、北海道大学が民間企業等と共通課題について一定期間継続的な共同研究を実施することで、社会的に付加価値の高い産業を創出し、イノベーションを推進することを目的とする制度です。UACJは、技術力でアルミニウム素材の力を引き出し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを企業理念に掲げ、研究開発に取り組んでいます。アルミニウムは高い熱伝導率や高い比強度(単位重量当たりの強度)、低い電気抵抗、高い酸素バリア特性や優れたリサイクル特性など、多くの工業的に優れた特性を有し、幅広い産業分野での展開が期待されています。特に近年では、環境負荷低減のため、輸送機器の軽量化を目的にした材料として世界的に注目され、自動車パネル材や構造材での利用が拡大しています。
これまで、UACJと北海道大学は、多くの共同研究を実施してきていました。これらの研究を発展的、包括的に実行していくため、産業創出講座の設置の検討を進めてまいりました。

産業創出講座の概要

名称 次世代アルミニウムイノベーション推進部門講座
場所 北海道大学 FMI国際拠点
期間 2020年4月1日-2022年3月31日
研究統括 上田幹人 教授(北海道大学 大学院工学研究院)

内容

今回設立する産業創出講座では、UACJが100年以上積み重ねてきたアルミニウムの多様な用途に関する製品開発や利用技術開発力、材料設計・生産プロセスに関する材料基盤技術開発力と、北海道大学で連綿と受け継がれてきた材料学、電気化学における学術的知見を組み合わせ、社会的に高い付加価値を持つ材料を創出し、社会イノベーションに貢献することを目指します。