リリース・お知らせ 2021年
2021年「年頭の辞」
2021年1月5日
株式会社UACJ
代表取締役社長
石原 美幸
ご安全に。
新年おめでとうございます。
皆さんそれぞれ、心新たに新しい年を迎えられたことと思います。年末年始に出勤された皆さん、大変ご苦労さまでした。また、海外で新年を迎えられた従業員とそのご家族の皆さんにも改めて感謝申し上げます。
さて、年頭にあたり、昨年の当社グループの主な活動を振り返りたいと思います。
- 安全で快適な職場づくりとコンプライアンスの実践
安全を最優先した職場環境づくりやコンプライアンスの遵守については、早期に一定の成果をあげることができました。
昨年は、新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、当社グループの事業運営にも大きな影響がありました。一方、感染症下での事業継続マネジメント(BCM)、作業環境の整備など、皆さんが手を止めずにまさに「全員野球」で、社会に不可欠である当社グループの事業活動を継続させ、乗り越えてくることができました。また、従業員の皆さんのアイデアで、銅フィルムを使ったフェイスシールドやアルミ材を脚に使ったパーテーションの公共機関への寄付などの社会貢献活動も実施することができました。また、在宅勤務や時差出勤対応など、コロナ禍での業務継続を目指し、早急に変革を進めることができました。 - 構造改革の確実な達成
構造改革の各施策は、ほぼ予定通り進捗しています。成果としては、板事業の世界3極体制の拡充、コロナ禍でのTAAの冷間圧延設備の稼働、UATHの最大出力化、福井製造所の自動車パネル材仕上ラインの垂直立上げが出来た記念すべき年となりました。
- 理念の実現と展開
グループ企業理念体系の再定義を行い、理念対話会の実行、浸透活動開始の年でした。コロナ禍においてはWeb会議も活用し、多くの拠点の皆さんと対話することができました。また、人づくりと組織づくりという観点では、ものづくり学園※1の各事業・各拠点での独自の工夫進捗、U-KI活動※2の展開が進みました。
- ESG視点での経営の強化
2030年に向けて、サステナビリティ体制の構築と活動の検討を始めました。
- リスクマネジメントの実践強化
リスクへの感受性強化を目指し活動を推進することができました。
こうした昨年の活動を継続しつつ、2021年の重点方針は以下の通りです。
- 安全で快適な職場づくりとコンプライアンスの実践
「安全最優先」の実行と重篤災害の撲滅に向けた活動を継続します。安全衛生・環境・品質における法規、顧客仕様、社内規則など「ものづくりの会社」として大切にすべきことを遵守していきます。また、コロナ禍後の「新定常状態」での安全な働き方も模索していきます。
- 構造改革の行動目標達成
2021年は、構造改革において計画してきたことを確実に実行する年です。企業理念を踏まえ、「全員野球」で改革を前進させ、稼ぐ力を着実に身に付けていきます。
- ESG経営の実践
ESG(環境・社会・ガバナンス)を中心に置いた経営を行います。SDGs(持続可能な開発目標)に照らした独自のマテリアリティ(重要課題)を設定し、ESG視点で目標づくりを進めます。
- 働きやすい会社の実現
グループ企業理念を一層浸透すべく、役員層から信念の発信と従業員との対話による自分事化を実践していきます。また、コロナ後を見据えた業務環境向上、働き方の改革と高度化を実現することにより、従業員エンゲージメントを高めていきます。
- 会社の仕組みの強化と、個人の成長と組織の強化をめざして
教育については、ものづくり学園の強化とU-KI活動は対象部門の拡大と質の向上および継続するための“指導師”発掘などを始めます。また、事業継続マネジメント(BCM)を確立します。昨年は感染症を含めた事業継続計画(BCP)の作成と社内展開を実施しましたが、今年は更に推進していきます。また、リスクマネジメント力向上とリスクを超える現場力の模索を進めていきます。
新型コロナの影響や、米中貿易摩擦など、当社を取り巻く情勢は依然として先行きが不透明ですが、いずれ訪れる「新定常状態」への対応を含め、こんな時こそ企業の真価が問われます。新経営理念の下、持続できる企業を目指して各自が自分の役割を果たすという「全員野球」で乗り越えましょう。
よろしくお願いいたします。
UACJグループおよび関係する各社の皆さんとそのご家族のご健勝を心より祈念して、私の新年の挨拶とさせていただきます。
ご安全に。
※1 全ての職場で一人ひとりが「ものづくり」に誇りを持てるような職場を目指し、これまで各拠点で実施されてきたものづくり技術の伝承の仕組みを横串的に連携・相互強化を図る活動。
※2 企業風土づくりの一環として、マネージャーとメンバーのコミュニケーションをより向上させ、協力し合って高い目標にチャレンジ、より良い成果を出せる組織と個人の成長を目指す活動。