リリース・お知らせ 2021年
米国子会社UWHの押出機および加工機導入について
~自動車向けアルミニウム構造部品の旺盛な需要に対応~
2021年5月10日
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石原 美幸)の子会社であるUACJ Automotive Whitehall Industries, Inc. (本社:米国ミシガン州ラディントン、President and CEO:David Cooper、以下「UWH」)は、ラディントンの本社工場に押出機1機を追加導入するとともに、アリゾナ州フラッグスタッフに新工場を設立し加工設備を導入することを決定しました。設備投資額は約36億円です。2021年7月より順次稼動し、自動車向けフロントバンパー、クラッシュカン※、リアバンパーなどのアルミニウム構造部品を製造します。
近年、米国では、環境規制強化を背景に、CO2削減、燃費向上を目的とした自動車の軽量化が進んでいます。また、化石燃料からの脱却を目指し、再生可能エネルギーの導入やEVなど電動車へのシフトが進んでいます。州ごとに2030年や2035年までにゼロエミッションを達成するという目標を定めるなど、カーボンニュートラル・テクノロジーが奨励され、自動車産業では電動化が進んでいます。電動車はリチウムイオン電池などを搭載する必要があり、走行性能確保を目的とした車体の軽量化が課題となっており、軽量なアルミ部品に注目が集まっています。
当社は、米国自動車市場での軽量化・電動化を背景に、UWHへのアルミ構造部材の需要増加を受け、新たに設備投資を決定しました。
UACJグループは、アルミニウム総合メーカーの高品質な製品の納入を迅速に対応できるという強みを活かして、お客様のニーズに応えていくとともに、自動車のアルミ化を通じて環境負荷低減に貢献してまいります。
設備投資の概要(予定)
所在地および 設備投資内容 |
1.既設 UWH本社工場(ミシガン州ラディントン)敷地内 高強度形材用プレス×1機、据付用建屋 2.新設 フラッグスタッフ工場(アリゾナ州) 加工機(マシニングセンター、レーザー加工機)、付帯設備等 |
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設備投資予定額 | 約36億円 |
稼働開始 | 2021年7月(加工機より順次) |
プレス生産能力 | 月間750トン |
※クラッシュカン:バンパーとフレームをつなぎ、衝撃を吸収する構造部材