リリース・お知らせ 2022年
防災用止水板「水用心TM」の発売本格開始
—水害被害対策として、軽量で取り付け容易な止水板を開発—
2022年2月18日
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石原美幸、以下「UACJ」)の連結子会社である株式会社UACJ押出加工(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新堀勝康、以下「UACJ押出加工」)は、豪雨時の浸水を防ぐ止水板「水用心TM」を企画・開発し、4月から販売開始予定です。


本製品は、新規事業領域創出の活動の中で、近年、気候変動の影響でゲリラ豪雨などによる水害被害が増加しているという問題意識から、その解決手段として開発されました。土嚢不要で軽く、市販のダブルクリップを使用して、一人でも容易に設置できるといった利点を持ちます。UACJ押出加工では、トラックのアオリ材を製造しています。この度、その製造過程における、押出の形状でつなぎ目をずれにくくする技術などを応用し、簡易で効果的な止水手段のニーズに応えて商品化しました。現在、標準的モデルを対象に300セット限定販売しながら顧客価値や事業性を確認しています。その結果も踏まえ、4月から個人や法人を対象に本格的に発売を開始予定です。
本製品は、2020年度の全社新製品開発企画で、UACJグループの有志メンバー7人で結成されたチームにより提案された商品企画がもとになっています。UACJでは、2021年度からの第3次中期経営計画の中で、成長への基盤強化のためのひとつの取り組みとして、「新規領域の創出」を掲げ、こうした開発企画を後押ししています。2021年度からは、社内ベンチャー制度「UACJ Innovators」を創設し、この取り組みを加速させています。
UACJグループは、グループ理念の価値観に掲げる「好奇心と挑戦心」を軸に、今後も「素材+αの付加価値拡大」や「新領域の創出・拡大」を目指してまいります。
製品の概要
製品名 | 水用心TM(みずようじん) | |
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特長 | 土嚢不要・軽量性・簡易な取り付け・高い止水機能 | |
製品 スペック |
サイズ | 幅2,000mm×高さ550mmまたは350mm×厚さ33mm ※幅は、設置場所に合わせてアレンジ可能 |
重量 | 約14kg(高さ550mmの場合) | |
主要部材 | 止水板・支柱(アルミニウム合金)、ゴムパッキン(EPDMゴム発泡体) | |
性能 | 漏水量20L/(h・m2)以下 | |
使用可能条件 | 建物の開口部、ドアなどの出入口に設置可能 | |
注意点 | 柱や壁面、床面等の現地状況により設置出来ない場合があります。 | |
発売日 | 2022年4月(予定) | |
販売窓口 | 受注生産のため、販売窓口までご連絡ください。 E-mail: sales_mizuyojin@ml.uacj.co.jp Tel: 03-6202-3811 |
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販売目標 | 限定販売 | 2021年10月~2022年3月末 90,000円×300セット |
本格販売 | 2022年4月~2023年3月末500セット |
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開する日本発の総合アルミニウムメーカーです。グループ企業理念では、「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」を掲げています。
当社は、2013年に古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社が経営統合し、発足しました。グループ内に板、自動車部品、押出、箔、鋳鍛、金属加工の6つの事業を持ち、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い産業分野にアルミニウム素材を供給しています。
アルミニウム板事業では、北米・タイ・日本の3極グローバル体制を構築しており、自動車部品事業では、北米・中国・日本で合金開発から設計までの一貫生産体制を活かしたビジネス展開を行っています。2021年3月期の売上高は5,698億円、従業員は全世界で約9,700人です。