リリース・お知らせ 2023年

  • ツイートする
  • facebookでシェアする
音声で読み上げる

アルミ缶水平リサイクルの推進に向けて、東洋製罐グループと業務提携契約を締結
—環境配慮型のアルミ缶を共同で開発・商品展開、リサイクルチェーン確立に向け検討開始—

2023年2月7日

株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:石原美幸)は、アルミ缶水平リサイクルのさらなる推進を目指し、東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大塚一男、以下「東洋製罐グループ」)と、共同で検討を進めていく旨の業務提携契約を2月6日に締結しました。

本業務提携は、両社の持つ技術やノウハウなどを有機的に活用し、環境面での価値を付加したアルミ缶を開発し、商品展開することを目指すものです。また、アルミ缶水平リサイクル「CAN to CAN」をさらに促進するため、バリューチェーン全体で、使用済みアルミ缶の回収やリサイクルの促進活動についても、協業を検討していくものです。

日本では、国内で消費されたアルミ缶のうち、96.6%※1がリサイクルされていますが、国内でリサイクルされたアルミ缶のうち、再びアルミ缶として再生される「CAN to CAN」率は67.0%※1にとどまっています。また、飲料容器のうちアルミ缶が使用される割合は28%※2で、アルミ缶の環境価値を高めることで、さらなる市場拡大が期待できます。

UACJは、長期経営ビジョン「UACJ VISION 2030」にて、当社の貢献分野として「素材+α」と設定し、素材供給にとどまらず付加価値を提供することを目指しています。2023年度までの中期経営計画の中では、缶を成長分野の一つとして、位置付けています。また、マテリアリティの一つに「気候変動への対応」と特定し、Scope1・2において、2050年のカーボンニュートラル実現に挑戦することと、2030年度までにCO2排出量を30%(2019年度比)削減することを目標として掲げています。

今回、包装容器国内最大手である東洋製罐グループと業務提携することで、これまで以上にスピーディーな商品開発が可能になり、環境配慮型のアルミ缶をより広いお客様にタイムリーに提供することが可能になります。本業務提携を通して、アルミ缶水平リサイクルのさらなる促進と、飲料容器サプライチェーン全体のCO2排出量の削減を目指してまいります。

UACJグループは、今後も、低炭素社会と循環型社会の実現を目指し、アルミニウム素材の機能向上に努め、リサイクルを起点としたビジネスモデルの構築や、ネットワークの拡張に取り組んでまいります。

  • ※1 アルミ缶リサイクル協会「2021年度リサイクル率」より
  • ※2 出所:(株)矢野経済研究所「飲料用容器市場に関する調査(2022年)」2023年1月18日発表 注:2021年の飲料用容器(PETボトル、アルミ缶、スチール缶、紙カートン、紙カップ、ガラスびん)の国内出荷量に占めるアルミ缶構成比

東洋製罐グループ概要

金属、プラスチック、紙やガラスなどの素材を活かした様々な包装容器を製造する、世界有数の総合容器メーカーです。包装容器事業のほか、充填・エンジニアリング・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業等5つの事業を有しています。2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」では、包装容器メーカーの枠を超え、社会を変える新たな価値を創造することを目指しています。1917年に創立し、国内46社、海外50社のグループ会社で約19,000人の従業員が働いています。2022年3月期の売上高は8,215億円です。

UACJについて

株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開する日本発の総合アルミニウムメーカーです。グループ企業理念では、「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する」を掲げています。
当社は、2013年に古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社が経営統合し、発足しました。グループ内に板、自動車部品、押出、箔、鋳鍛、金属加工の6つの事業を持ち、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い産業分野にアルミニウム素材を供給しています。
アルミニウム板事業では、北米・タイ・日本の3極グローバル体制を構築しており、自動車部品事業では、北米・中国・日本で合金開発から設計までの一貫生産体制を活かしたビジネス展開を行っています。2022年3月期の売上高は7,829億円、グループ従業員は約9,600人です。