リリース・お知らせ 2024年

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日本車いすテニス協会にアルミ製フライトケースを寄贈
—アルミの軽さ・強さを生かした製品「ALmitas+ Smart Sheet」で、選手の遠征をサポート—

2024年10月17日

株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中信二)はこのほど、遠征時に競技用の車いすを入れて運ぶ専用のアルミ製フライトケースを開発・製造し、一般社団法人日本車いすテニス協会(事務局本部:熊本県荒尾市、会長:前田惠理、以下「JWTA」)に、5台寄贈しましたので、お知らせします。

UACJは今後も、アルミニウムの力を引き出し、素材や製品の供給をとおして挑戦する方々を支えてまいります。

贈呈式の様子
(左からJWTA佐藤ハイパフォーマンスディレクター、UACJ社長 田中、JWTA佐山専務理事)

1.経緯

当社は、2023年7月からJWTAとオフィシャルサポーター契約を締結し、車いすテニスの振興や社会におけるDE&Iの推進をサポートしてきました。アルミニウムは、軽量性や強度の高さが評価され、車いすテニスをはじめとするパラスポーツの競技用車いすの部材に使用されています。UACJはその材料を供給していることから、オフィシャルサポーターとなりました。

オフィシャルサポーターとしてJWTAと話を進める中で、これまで車いすテニス選手が遠征の際に使用するフライトケースとして適切なものがなく、各選手がひもで結び付けるなど工夫をして、車いすを飛行機に積み込んでいるという状況がわかりました。当社は、アルミニウムの軽量性や強度の高さ、優れた加工性や光沢性を生かしたフライトケースを製作することで、選手を応援したいという思いで、本フライトケースの開発に至りました。

2.本フライトケースについて

本フライトケースは、車いすテニスの競技用車いす1台を収納し、運搬するためのものです。車いすの車輪を外し、上面と側面に組み合わせて配置すると収まる形状で、コンパクトなサイズを実現しています。強度と軽量性を両立させるため、アルミ板には、超軽量・高剛性のアルミパネル「ALmitas+ Smart Sheet」を使用しています。これにより、意匠性が生かされているほか、車いすに座ったまま自動車に積み込むことも可能となりました。ケース内は車いす運搬用にカットしたウレタンスポンジにより、運搬の衝撃から守っています。

フライトケース外観-1
フライトケース外観-2

アルミ製フライトケース概要

サイズ(外寸) 740mm x 1040mm x 985mm(キャスター込み)
重量 28kg
寄贈台数 5台(試作1台含む)

車いすテニスについて

「ツーバウンドまでの返球」が認められている以外は、一般のテニスとほぼ同じルールで行われるパラスポーツ。男女別のシングルス、ダブルスのほか、三肢以上に障がいのある選手を対象とする男女混合のクアードクラスに分かれる。一般のテニスの四大大会である全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンに車いす部門が設けられているほか、日本でもJapan Openなどの大会が開催されている。

JWTAについて

1989年に設立され、車いすテニスの普及や発展のために活動する、日本の車いすテニスの統括団体。選手の発掘・育成・支援、車いすテニスの普及、競技ルールや国内ランキングの整備、障がい者の社会参加促進事業などを行う。年齢や身体的特長に関らず障がいのあるすべての人が、楽しく、自由に、のびやかに、各々の目的に応じて車いすテニスを愉しめるよう、ハード・ソフト両面での環境整備を目指している。また、車いすテニスを通じて、障がいのある方の社会参加・社会貢献への意欲を高め、垣根のない共生社会づくりに努めている。

UACJについて

株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。

UACJは、アルミ圧延を開始してから125年以上の歴史を持ち、グループの総合力を発揮し、板、自動車部品、押出・加工品、航空宇宙・防衛材、箔の5つの事業を展開。飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い分野にアルミ素材を供給し、人びとの暮らしや産業を支えています。

2024年3月期の連結売上高は8,928億円、グループ従業員は約10,500人です。