リリース・お知らせ 2025年
日本最大規模の厚板焼入れ材製造設備を導入
—航空宇宙・防衛、半導体製造装置向け厚板焼入れ材生産能力を倍増—
2025年5月13日
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中信二)はこのほど、深谷製造所に新たな厚板焼入れ材製造設備を導入し、航空宇宙・防衛装備品や、半導体製造装置で使われる厚板焼入れ材の生産能力を倍増させることを決定しました。本設備は、日本最大規模であり、高効率の生産設備の導入となります。設備投資額は約110億円、稼働開始は2027年下期を予定しています。
近年、航空宇宙・防衛装備品や、半導体製造装置分野などで使用される厚板焼入れ材の市場が拡大することが見込まれています。当社は、第4次中期経営計画の中で、航空宇宙・防衛装備品、半導体製造装置等を「先端分野へのサプライチェーン安定化」のための重点活動分野と位置づけており、早期貢献のために前倒し導入を決定いたしました。現在、当社は福井製造所で厚板焼入れ材製造設備を有していますが、このほど、深谷製造所に、より高品質、高効率の設備導入することで、厚板工場としての総合力を向上させ、海外材からの切り替えを目指し、拡販を行います。
当社は、2030年までの長期経営ビジョン「UACJ VISION 2030」の中、「世界No.1の総合アルミ板事業」を掲げ、新領域の創出拡大の取り組みを進めております。長期的な成長戦略として「素材+α」の付加価値提供企業を目指し、高品質な製品を供給することでお客さまのニーズにお応えするとともに、軽やかな世界の実現に貢献してまいります。

設備投資の概要
設備投資内容 | 厚板焼入れ炉、付帯設備 |
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所在地 | UACJ深谷製造所内(埼玉県深谷市上野台1351番地) |
設備投資額 | 約110億円 |
稼働開始 | 2027年下期 |
生産能力 | 年間約10,000トン |
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙・防衛などの幅広い分野に、アルミニウムの板、箔、押出、鋳鍛、加工製品を提供しています。アルミ圧延を開始してから125年以上にわたり受け継いできた技術を生かし、人びとの暮らしや産業を支えています。また、アルミニウムの循環型社会構築に向け、さまざまな領域でリサイクルを推進しています。
2024年3月期の連結売上高は8,928億円、グループ従業員は約10,500人です。