リリース・お知らせ 2005年(旧 古河スカイ)

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航空宇宙品質マネジメントシステムの国際統一規格認証取得

2005年5月25日

古河スカイは、製板事業部福井工場(所在地:福井県坂井郡、工場長:雄谷助十紀)において、2005年4月15日付でAS9100「品質マネジメントシステム-航空宇宙-要求事項」の認証(審査登録機関:デットノルスケベリタスエーエス[DNV:Det Norske Veritas]、本社:ノルウェー、日本地区本部:兵庫県神戸市)を取得しました。

また、審査登録機関が実施した認定状況と審査結果を閲覧できる国際航空宇宙品質グループ(IAQG:International Aerospace Quality Group)の世界統一のデータベースシステムOASIS(Online Aerospace Supplier Information System)にも登録されました。

認証の適用範囲は「アルミニウムおよびアルミニウム合金の板および条の設計および製造」で、これらの認証取得と登録は、国内の軽圧業界では初めてです。

AS9100は、IAQGの品質マネジメントシステムの国際統一規格IAQS9100を、米国において国際的に通用する規格として定められたもので、品質マネジメントシステムである国際規格ISO9001に、航空宇宙製品の機能・性能、信頼性および安全性確保などに関する航空宇宙業界固有の要求事項を追加したものです。日本ではJISQ9100、ヨーロッパではEN9100として同じ様式と内容で発行されています。

IAQS9100は、各国航空当局にグローバルスタンダードとして認知されてきており、ボーイング社、エアバス社、GE社、ロールスロイス社などの機体・エンジン製造各社(プライムメーカー)は、本規格の認証取得企業の中から機体部品メーカー(サプライヤー)を選定していくことを決定しています。サプライヤーからは素材メーカーへの認証取得が要求されていました。

国内ではすでに80数社がJISQ9100の認証を取得していますが、そのうちIAQGのOASISに登録されているのは、現時点で26社です。OASIS登録情報は、インターネットからだれでも閲覧できるので、サプライヤーとしての国際的評価が定まり、マーケットチャンスの獲得が期待できます。

 古河スカイは、すでに全工場(福井、深谷、日光、小山、鋳鍛)にてISO9001の認証を取得しています。福井工場はISO9001からの移行監査を受審して、AS9100の認証を取得しましたが、AS9100認証にはISO9001の認証も含まれています。2005年内には福井工場に続き、小山工場(押出部門)、鋳鍛工場においてもAS9100の認証を取得する予定です。これにより、今後の成長が期待される航空宇宙分野における素材供給メーカーとして、さらに貢献していく所存です。