リリース・お知らせ 2012年(旧 古河スカイ)

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2012年度入社式 吉原社長挨拶(要旨)

2012年4月2日

入社おめでとうございます。社員を代表して皆さんを歓迎いたします。

いろいろ話したいことはあるのですが、ここでは二点お話しします。

一点目は当社の現状と今年の方針についてです。

昨年、国内では東日本大震災が発生し、多くの産業や人々の生活に深刻なダメージをあたえました。一方海外においては、アメリカ国債の格下げ、ユーロ圏の債務危機、そして中国をはじめとする新興国のインフレ懸念などにより、世界的な景気減退が急速に進みました。また、中東地域での政変やタイの洪水なども加わり、当社グループを取り巻く事業環境はこれまでになく厳しく、変化も大きかったと認識しています。

こうした状況のなか、将来へ向けさまざまな施策を打ってきました。国内では、製板事業の構造改革を推進して強い事業体質を目指しました。海外においては、北米の圧延会社を共同出資により買収、タイに圧延工場を新設、中国では電池箔事業の検討や加工品工場の建設を発表するなど、今後の成長を支えるグローバル市場への展開を早めてきました。

このような厳しい環境に適応しながら、着実に成長し、国内外のさまざまな施策を進めるために、今年のスローガンは、「あらゆる環境の変化に機敏に対応し、掲げた目標をやり遂げよう!」としました。キーワードは「変化」と「グローバル」だと思っています。国内だけでなく、世界的にも混沌とした政治・経済情勢のなかで、これまでにない変化がいたるところで起きています。これらの変化は決して他人事ではなく、我々もこの変化のまっただ中にいると認識し、これまで以上にあらゆる対応をスピードを上げて検討、実行して行かなければなりません。今後の皆さん方の若い力を期待するところです。

二点目は皆さんへのお願いです。

国内外にわたって重大な業務が山積みするなかで、皆さんには即戦力としての期待もあり、それに答えてもらうのはありがたいのですが、それ以上に期待するのは大きく成長してもらいたいということです。多少時間がかかっても結構ですから有能な人材に育ってほしいと思っています。会社としても皆さんの能力を高める工夫はしますが、やはり本人の姿勢が大切です。受動的な態度では期待できません。広く興味を持って、自分の力で能力を高める努力をして下さい。自己の可能性は、限りあるようで限りはありません。高い目標を持って自己研鑽されるよう願っております。共にこの会社を盛り立てて行きましょう!