UACJグループのサステナビリティ

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サステナビリティの考え方・基本方針

「100年後の軽やかな社会のために」

UACJグループは、「素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する。」という企業理念を掲げています。
この理念を実践していくために、「アルミニウムを究めて環境負荷を減らし、軽やかな世界へ。」を目指す姿として掲げ、アルミニウムの製造・加工という本業を通じて、また、アルミニウムの特性を活かした製品とサービスの提供を通じて環境負荷削減などに努めています。
環境問題をはじめ、現代社会が抱えるさまざまな課題を将来に残さず、子どもたちの世代が、今より軽やかで楽しい未来を過ごすことができるように——。UACJグループは、これからも、120年以上にわたり受け継いできた叡智と情熱、そして社員一人ひとりの多様な個性を活かしながら、ステークホルダーの皆さまとともに、さまざまサステナビリティ活動を推進していきます。

サステナビリティ基本方針

1. 受け継いできた叡智と情熱で

創業以来の探求心と、技術と知恵を結集したイノベーションで
より便利な社会、持続可能な地球環境を追求します。

2. すべてのステークホルダーの皆さまとともに

事業を通じて向かい合う関係者はもとより、いろいろな形で関わりあう社会を思い、
グループ内外の人々と協調・協働して持続可能な世界への貢献を実現します。

3. 一人ひとりの多様な個性で

国籍、性別、年齢、障がいの有無などの違いに関わらず
さまざまな人材を尊重し、その考えやスキルを活かすことで、
既成概念にとらわれない自由な発想で課題解決に取り組みます。

UACJグループのマテリアリティ

UACJグループは、サステナビリティ活動を企業経営の存在意義を問われる中核要素として捉え、グループ一体となって推進していく必要があると考えています。そのために、UACJグループが社会とともに持続的に成長していくうえで優先的に取り組むべき「重要課題(マテリアリティ)」を特定しました。
特定にあたっては、取締役・執行役員などのマネジメント層だけでなく、製造や営業の現場に携わる一般社員を含めた国内外グループ会社の社員も対象としたワークショップの開催など、約2年間で5つのステップを実行しました。
2019年から開始したワークショップは延べ4回、86人が参加しました。さらに外部識者への意見聴取や、役員による最終検討・承認を経て、6つのマテリアリティとそれに関連するSDGsを特定すると同時に、マテリアリティごとに「2030年のありたい姿」と「アクションプラン/KPI」を設定しました。
今後は、このアクションプラン/KPIにもとづき、PDCAサイクルを活用した継続的な活動を推進することで、「2030年のありたい姿」の実現を目指していきます。

マテリアリティ特定ステップ

STEP 1 マテリアリティ候補の検討

GRIスタンダードやISO26000などの国際的なフレームワークやガイドライン、ESGインデックスの開示要請項目調査、ベンチマーク調査、社内各部門ヒアリング・アンケート、並びに専門家知見を踏まえ、UACJグループにとって関わりが大きい、47の社会課題をリストアップし、マテリアリティ候補としました。

STEP 2 マテリアリティ候補の絞り込み

マテリアリティ候補とした47項目について、「UACJグループにとっての重要度」、「ステークホルダーにとっての重要度」の2つの視点で、3段階評価し優先順位付け(スコアリング)を行いました。

STEP 3 仮マテリアリティと関連するSDGsの優先課題の特定

STEP 2のスコアリング結果を反映したマテリアリティ・マトリクスについての妥当性の議論を経て仮マテリアリティを特定するとともに、各マテリアリティに関連するSDGs優先課題を明確化しました。

ワークショップ風景1
ワークショップ風景2
ワークショップ風景3

STEP 4 妥当性確認

CSRアジア日本代表の赤羽 真紀子氏を招聘し、特定した仮マテリアリティと関連するSDGsについてのご意見をいただくとともに、社長の石原との意見交換を行いました。

STEP 5 経営陣の承認

CSR推進組織である「CSR委員会」への報告、「経営会議」での議論、社外取締役を含む全役員による「取締役会」での承認を経て、UACJグループの6つのマテリアリティ、および関連する4つのSDGs優先課題を決定しました。

UACJグループの6つのマテリアリティ

UACJグループは、特定した6つのマテリアリティについて、UACJグループだからこそ貢献できること、社会へ提供できる価値についても定めています。

UACJグループの
マテリアリティ
UACJグループだからこそ貢献できること・社会への提供価値
気候変動ヘの対応 UACJグループは、地球環境が地上に存在する全ての生命にとってかけがえのないものであると認識しています。
その考えに立ち、私たちは、地球温暖化すなわち気候変動対策に積極的に取り組むことが重要な責務であるとの認識を持ち、とりわけ、温室効果ガス(CO2)排出削減を含めたカーボンニュートラルの実現と、そのプロセスで大きな効果があるリサイクルの推進を重要課題と位置づけています。
アルミ製品の原材料である地金は、ライフサイクルにおけるCO2の大半をその製錬過程において排出しています。一方、金属素材としてのアルミニウムは、軽量で熱伝導性が高いといったさまざまな特性や、製品製造過程での再溶解におけるエネルギー消費が小さく、その価値から社会におけるリサイクル網が整備されやすく、永遠に循環する素材という優位性を有しています。
私たちは、事業活動を通じて排出するCO2の削減だけでなく、素材の力を引き出す技術で、アルミニウムの特性を活かした製品とサービスの提供を通じて社会全体でのCO2削減に貢献するほか、リサイクル材料を原材料として最大限活用することで、原材料調達から、製造、使用、廃棄までの製品ライフサイクルにわたって排出するCO2の削減を目指し、地球環境に負荷の少ない軽やかな世界を実現します。

気候変動への対応

製品の品質と責任 UACJグループは、お客様の満足と信頼を得る製品およびサービスの提供に努め、広く社会に貢献します。
そのために、顧客の潜在的な課題解決に貢献していくことや、製品やサービスを使用する際に社会に及ぼす影響を視野に入れた技術開発、品質向上、現場力向上を常に追求し、継続的な改善に取り組みます。
労働安全衛生 UACJグループは、従業員の安全衛生が、企業存立の基盤をなすものであり、安全衛生の確保は企業の社会的責任であることを認識し、全ての事業活動において従業員の安全と健康を最優先します。
労働災害ゼロを目指し、職場のあらゆる危険有害要因を排除するために組織を整え必要な経営資源を配分し、従業員全員参加のもと、継続的な安全衛生活動の取り組みに努めます。
また、安全衛生が従業員とその家族の幸福な生活のために、また事業所の生産性および活気のある職場づくりのために重要な課題であることを認識し、従業員の疲労やストレスを軽減する快適な職場環境の形成を推進します。
人権への配慮 UACJグループは、「相互の理解と尊重」という重視する価値観を実践していくために、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」、国別行動計画である「ビジネスと人権に関する行動計画」に沿った活動を推進するとともに、「普遍・平等」「不可譲」「不可侵」の考えに則ったグローバルな事業活動を行います。

人権への配慮

多様性と機会均等 UACJグループは、従業員が多様であること(人種、性、国籍、宗教、年齢、障がいの有無など)は、さらなる改善やイノベーションを生み出すグループの競争力の源泉であると考えます。従業員一人ひとりが、お互いの考え方や価値観の違いを認め合う組織文化を醸成するとともに、女性活躍の推進、多様な人材の雇用、多様な働き方の促進など、人材の多様性と機会均等を持続的な成長に活用していきます。
人材育成 UACJグループは、グループ理念の「価値観」に掲げる「相互の理解と尊重」「誠実さと未来志向」「好奇心と挑戦心」に基づき行動する人材を大切にします。
変化する事業環境に対応しながら、主体的な意思決定や問題解決を主導できる⼈材の育成が、将来のグループの発展に不可欠なものと位置づけ、従業員一人ひとりが成長を実感し、働きがいを感じることを目指して人材育成に取り組んでいきます。
また、UACJグループ内に限定せず、社会の次世代への育成へも取り組んでいきます。

6つのマテリアリティ・SDGs優先課題とステークホルダーとの関連

すべてのサステナビリティ活動は「企業理念」の実践に向けた活動であること、その活動の主体となる従業員が、UACJグループを取り巻く社会のさまざまなステークホルダーと協働して、軽やかな社会を目指していく、という考え方を表しています。

マテリアリティ概念図

* UACJグループが考えるイノベーション:新しい技術や製品の創出にとどまらず、既存の枠組みにとらわれないアイデアや技術を積極的に取り入れることで組織や社会に変化を起こし、新たな価値をもたらすことを指します。

「2030年のありたい姿」と「達成目標」

UACJグループは、2021年度より、マテリアリティごとに定めた「2030年のありたい姿」の実現を目指し、PDCAサイクルを活用した継続的な活動を推進していきます。

マテリアリティごとの「2030年のありたい姿と達成目標」

UACJグループの
マテリアリティ
2030年のありたい姿 評価指標 達成目標 短中期目標 報告対象範囲
目標値 目標年 2021年度 2023年度
気候変動ヘの対応 2050年のカーボンニュートラル実現に向けての活動基盤の構築を目指します サプライチェーン全体でのCO2排出量の削減量 22%削減 2030 中長期目標設定 ①UACJグループ全体
製品の品質と責任 品質の安定による重大な不具合の発生ゼロを継続し、信頼性の高い製品、顧客への高い対応力と提案力、人に依存しない品質保証と品質管理体制、UACJグループ全体での品質管理体制の構築、品質重視の人作りと文化の定着を目指します 重大品質不具合件数 ゼロ 2030 1件以下 1件以下 ①UACJグループ全体
客先クレーム件数(素材有責) 2020年度比半減 2030 10%減
(前年比)
10%減
(前年比)
①UACJグループ全体
労働安全衛生 重篤災害ゼロを継続できる実力と文化の構築とともに、不休業災害、微小災害の発生件数の2019年度比半減を目指します 重篤災害発生件数 ゼロの継続 2030 ゼロ ゼロ ①UACJグループ全体
総合度数率 2.45 2030 4.40 4.00 ①UACJグループ全体
人権への配慮 国連「ビジネスと人権に関する指導原則」、国別行動計画「ビジネスと人権に関する行動計画」が推奨する、①人権対応へのコミットメント、②事業及びサプライチェーンにおける人権リスクの特定、分析と評価、③人権リスクへの対応プロセスの確立と管理、④定期的な情報開示のUCAJグループ全体への浸透と定着を目指します 人権デューデリジェンス実施と、結果を踏まえた目標づくり、アクションプランの実行 UACJグループ国内および海外の主要な事業所で実施 2030 2製造所で実施
(福井・タイ製造所)
4製造所で実施(福井、タイ製造所に加え、他2事業所) ①UACJグループ全体
行動規範、人権、ハラスメント関連の教育実施率 100% 2030 90%
※ハラスメント研修は100%実施率継続
96%
※ハラスメント研修は100%実施率継続
①UACJグループ全体
多様性と機会均等 UACJグループの役員及び従業員全員が、属性・働き方・キャリアにおいて多様な人材で構成され、自ら主体的に働き、UACJグループの大切にする「価値観」を実践することで、UACJのビジネスを支えると共に、変化への高い適応力と柔軟性を生み出すことを目指します
また、UACJで働くことに誇りとやりがいを感じ、最適な環境、優れた上司・仲間とともに、わくわくする仕事に取り組むことで、お客様の期待を上回る成果の創出も目指します
管理職(役員含む)に占める女性比率
(※)管理職層の多様性については、コーポレートガバナンス・コードの改定を加味した検討範囲の拡充を2021年度予定している
15%以上
※最低15%を目標とし、政府が定める30%を可能な限り目指す
2030 2% 4% ②UACJ本体と国内グループ
人材育成 「ものづくり」人材育成においても、DX推進と連動させ、技能伝承すべき項目の明確化と確実な伝承を行うことで、これを通じた高い現場力を実現し、「ものづくり力」の継続的な向上と企業価値向上をUACJグループ全体で実現することを目指します
UACJグループの人材の強みと特性を把握し、「社内リーダー人材」を育成するとともに、「経営陣幹部人材」の後継者候補計画の適切な運用と、必要となる育成の仕組み構築を目指します
地域社会における次世代育成の貢献を通じ、UACJの企業理念とビジョンへの共感、企業と人との相互理解の実現を目指します
後継候補者計画の実施率 100% 2030 UACJ本体課長職以上
100%
国内グループ会社に展開 ①UACJグループ全体
重点分野に関する教育支援活動の受益者数 500人/年 2030 100人/年 300人/年 ①UACJグループ全体
  • ① UACJグループ全体:UACJ連結グループ ※ただし、持分法適用関連会社、持株会社は含まない
  • ② UACJ本体と国内グループ:(株)UACJと国内グループ会社

マテリアリティごとの「2030年のありたい姿と達成目標」一覧表 PDFファイルを開きます262KB)