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アルミニウムの可能性を最大限に発揮し
社会と環境への貢献を果たしていきます。

代表取締役社長
石原 美幸

アルミニウムのグローバルメーカーとして責任を自覚し、
社会課題の解決に貢献していく

UACJグループは、2013年10月の発足以降、経営統合によるシナジー効果の実現に向けた体制構築に注力するとともに、海外拠点の拡大や生産能力の増強を推進してきました。現在、当社グループは、年間100万トン超のアルミニウム板製品を製造・販売していますが、世界トップクラスの生産能力を持つメーカーとして、安全かつ安定的に製品を供給し続けていくことが、当社グループの社会的使命であるのはいうまでもありません。
 もちろん、当社グループが果たすべき使命は供給責任だけにとどまりません。アルミニウムの本格的な産業利用が始まって約100年、建設、機械、輸送機、電気電子から日用品まで幅広い分野で欠かせない金属素材となりましたが、アルミニウムの応用分野は今なお広がり続けています。とくに近年では、その軽量性や熱伝導率、優れたリサイクル性などが評価され、環境負荷の低減に寄与する素材として大きな注目を集めています。こうしたアルミニウムの可能性を最大限に発揮し、環境問題をはじめさまざまな社会課題の解決に貢献していくことが、UACJの存在価値であり、これから果たすべき重要な社会的使命であると考えています。

循環型社会の実現に向けて、
さらなるリサイクルを促進

地球温暖化や廃棄物の海洋投棄といった環境問題が深刻化するなか、アルミニウムは、鉄やプラスチックなどの素材のなかでも優先的に選択すべき素材として注目を集めています。例えば、環境規制の厳格化が進む自動車分野では、車体軽量化に貢献する素材として、アルミニウム材の需要が増大しています。また、飲料缶分野でも、脱プラスチック化の潮流のなかで、ペットボトルなどの樹脂容器から金属缶へのシフトが起こりつつあります。今後、飲料以外の樹脂容器も含めて、アルミニウムなどの代替素材への置き換えが進むと予測されます。
当社では、こうした需要拡大に応えて製品の安定供給に努めるのはもちろん、アルミニウム素材の環境的価値をより一層高めるため、 技術開発やサプライチェーンの構築を含めたリサイクルの促進に注力していきます。アルミニウムは原料から地金を製錬する工程で大量の電力を消費しますが、リサイクルする場合は、最初に製錬する際のわずか3%程度の電力で同量の地金を製造することができます。すでに缶材リサイクル「CAN to CAN」や、印刷版リサイクル「PLATE to PLATE」などが確立されていますが、当社では今後も自動車材リサイクル「CAR to CAR」の実用化に向けた技術開発やサプライチェーン確立に取り組み、循環型社会の実現に貢献していきます。
もちろん、圧延工程をはじめアルミニウムの製造工程における環境負荷の低減も重要なテーマです。各製造所では、エネルギー消費の低減に向けて、生産性向上や燃料転換などを進めているほか、産業廃棄物の削減とゼロエミッション実現、 化学物質汚染防止などに注力しています。

お客様との共創を積極的に推進し、
イノベーションを加速させる

UACJは、常に社会から求められる製品や技術を創出していくために、お客様をはじめ大学・研究機関、自治体といった各ステークホルダーとの協力関係を大切にしてきました。この取り組みをさらに強化するために、2019年2月、R&Dセンター内に共創スペース「U-AI Lab.」(ユーアイラボ)を新設しました。今後、お客様をはじめパートナーとのコラボレーションを積極的に推進し、さまざまな課題解決に寄与する技術・製品の開発を加速させていきます。
もちろん、イノベーションを実現するためには、研究開発や生産技術、マーケティングをはじめ多様な専門人材の力が不可欠です。そこで当社では、多様なスキルや専門性を持った人材を機動的に採用していくと同時に、中長期的な視点から社員の能力開発とキャリアアップを支援しています。また、効果的な技能伝承とスキルの平準化を実現していくため、人材教育に関する中枢機能を備えた組織として「UACJ学園」(仮称)の開設も計画しています。

ESGのマテリアリティを定め、
非財務目標として開示

UACJがグローバル企業として持続的成長を果たしていくためには、コーポレートガバナンスの継続的な強化が欠かせません。2018年度は、社外取締役・監査役の増員や取締役の報酬制度改定など、ガバナンス面でも大きな前進がありました。
前述したリサイクルの推進のほか、社会課題の解決を可能にするイノベーションや人材育成などをはじめとするESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを一層強化していくため、マテリアリティ(重点課題)を定め、次期中期経営計画以降、その達成状況を非財務目標として開示していく計画です。また、当社の姿勢を対外的に示すため、国連グローバルコンパクトに署名する方針です。
UACJは「日本発のグローバルアルミニウムメジャーグループ」として、今後もあらゆる事業活動を通じて社会への責任を果たし、ステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。