特集 タイへの貢献

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タイ技能伝承

UACJのものづくりを
伝承することで
タイの発展に貢献

経済成長が加速するタイ。
東南アジアの主要供給拠点としてUACJグループの各社がアルミニウム材を生産しています。
高まる需要に応えるとともに、経済・雇用・人材育成の面からタイの発展に貢献しています。

UACJグループの貢献国の経済へ

先端素材の一貫生産で
タイの産業振興を支える

タイでは政府の掲げる長期経済社会ビジョン「タイランド4.0」に基づいて、高度化・高付加価値化をねらった産業振興が図られています。次世代自動車、スマート・エレクトロニクス、航空機・ロジスティックなど10の重点産業のなかで、先端素材としてのアルミニウムが期待されています。また、東南アジア市場全体を見ても、人口の増加や経済成長にともなう個人消費の拡大によって飲料缶や自動車用熱交換器向けのアルミニウム需要が高まっています。

UATH※1はタイのラヨン県アマタシティに、東南アジアで初めてアルミニウム圧延品を鋳造から仕上げまで一貫生産できる体制を2015年に確立。以後、タイからアジア各地へアルミニウム素材を提供してきました。また、飲料や自動車の市場拡大を背景として生産能力のさらなる増強にも着手しており、2019年度中には年間生産能力32万トンというアジア屈指の規模にする計画です。一方、押出加工品を生産するUETH※2のアユタヤ工場とプラチンブリ工場は、欧州メーカーのアジア拠点へ自動車熱交換器用部材を供給。プラチンブリ工場では近々、月産能力を600トンへと増やす計画です。

アジア圏の需要に応えるだけでなく、UATHは中東、豪州へ、UETHはメキシコ、ブラジルへと顧客層を広げており、タイの輸出拡大にも貢献しています。

※1 UACJ (Thailand) Co., Ltd.

※2 UACJ Extrusion (Thailand) Co., Ltd.

タイにおけるUACJグループの拠点

UACJグループの貢献地域の雇用へ

採用・登用を進め工場運営の
100%現地化を目指す

工場の運営にあたって、UACJは現地での人材採用を重視してきました。UATHの現地従業員数は、2019年5月時点で1,000名を超えており、2014年の工場稼働時から着実に伸びています。

UACJが将来的に目指すのは、現地雇用の従業員だけで工場を運営する100%現地化です。第3期投資を終えた後には日本の主力工場と同等規模となるUATH。その運営ノウハウを確実に移管し、アルミニウム生産を地域に根ざした産業としていくための準備を計画的に進めています。例えば、工場に必須の安全管理業務について、UATHでは近年、現地従業員を担当者に登用してきました。工場拡大にともなう新設備の導入に際しても、マニュアルを整備して作業者の安全を確保するよう監査・フォローアップしています。

UATHよりも数年早く稼働したUETHのアユタヤ工場とプラチンブリ工場は、すでに、多くの操業を現地従業員が担っています。

こうした実績が評価され、2018年7月にタイの高官がUACJの役員と会談。今後もタイでの積極的な投資を期待し、UACJグループの活動を支援していきたい旨のコメントをいただきました。

プレスリリース「タイ国ウッタマ・サワナヨン工業大臣との会談について」

タイ人従業員の推移(2014-2019年)

UACJグループの貢献人材の育成へ

UACJのDNAを伝え、
一人ひとりの技能を高める

製品の市場競争力を高めていくには、従業員の技能と生産性の向上が大切です。また、社会の担い手である人材の能力を高めることは、長期的な観点で国の発展に寄与していくことにもつながります。こうした考えのもと、UACJは人材育成を大きなテーマと位置付けています。

UATH、UETHともに、操業に際しては日本から熟練技術者が赴任して現地従業員の教育やOJTに注力。日本語・タイ語・英語の3カ国語で「標準手順書」を作成し、作業手順だけでなくそれが意図する目的をしっかりと共有するなど、きめ細かな教育を実施しました。UACJが日本で培ったものづくりの品質と精神を引き継ぎつつ、タイの文化や従業員の気質に適したプロセスを構築しています。技術移管の進むUETHでは、現地従業員が創意工夫して生産ラインの改良を続けています。また近年は、UATHの新卒採用者を日本のR&Dセンターで3年間育成し、相互理解促進と技能向上を図っています。

一方、2018年10月には、UACJが日本・北米に続く研究開発拠点としてR&Dセンター(タイ)を開設。日本で技術を習得した従業員が中心となり、UATH・UETHをはじめタイの公的機関や大学とも連携しながらイノベーション創出を目指します。

Focus on

安全指導が結実し、600日無災害を達成

私は2016年にUATHに入社し、現在は安全部のシニアマネージャーを務めています。日本人技術者の指導を受けて安全管理を続けてきた結果、2019年8月に連続600日間の無災害を達成しました。容易なことではなく、現地従業員がスキルアップした証だと考えています。ものづくり・品質を大切にするUACJグループの企業風土のもと、これからもUATHの安全をしっかり守っていきます。

Ekaphat Poolsilpa
UACJ (Thailand) Co., Ltd.
Senior Manager, Safety Dept.

Focus on

管理職として、会社とともに成長

購買に関するキャリアを大企業で活かしたいと考え、2013年に入社しました。現在、シニアマネージャーとして部下13名の管理を一任されています。購買は、工場の生産計画や損益に深く関わり、慎重さが求められる仕事です。その重要性を部下と共有し、私自身もスキルを高めながらUATHの成長に貢献していきます。UATHには他に会計・財務の部門にも女性のマネージャーがいて、ジェンダー平等の風土を感じています。

Laksanai Aranyakornkun
UACJ (Thailand) Co., Ltd.
Senior Manager, Procurement Dept.