リリース・お知らせ 2025年
日本初、再生原料を100%利用の厚板「ALmitas+ FusPlate SMART」を発売
—半導体分野などの環境負荷低減に貢献—
2025年4月23日
株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中信二)は、2025年7月に再生原料を100%※1利用した厚板「ALmitas+ FusPlate SMART」(アルミタス・ファスプレート・スマート)を発売します。新地金を利用しない厚板は、カタログ品として流通する製品では、日本で初めて※2のものとなります。


本製品は、新地金を利用せず、アルミスクラップなどの再生原料を100%利用した厚板です。また、包装資材は環境にやさしい保護フィルムを使用します。このほど、環境配慮製品へのニーズの高まりを受け、本製品の発売に至りました。今後も、脱炭素社会実現のための方策の1つとして、半導体製造装置、液晶製造装置、電機製品、医療機器、OA機器、光学機器、金型、加工治具などへの「ALmitas+ FusPlate SMART」採用に向けた積極的な取り組みを行ってまいります。
UACJは、Scope3において、2030年度にはCO2排出量30%削減※3を目指しています。また、2050年にはサプライチェーンのさまざまなパートナーとの協業に取り組み、リサイクル最大化や、サプライチェーン全体でのGHG排出削減活動を行い、GHG排出最小化を目指すことを目標として掲げています。さらに、UACJリサイクル率※4を2019年度の65%から2030年度には80%に高めることを目指しています。
UACJは、今後も、アルミニウムのサーキュラーエコノミー構築のさらなる推進を目指し、サプライチェーンのさまざまなパートナーと連携し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献してまいります。
- ※1 新地金を利用せず、アルミスクラップなど、再生原料を100%利用したもの
- ※2 再生原料を100%利用したアルミ厚板のカタログ品として、2025年4月当社調べ
- ※3 2019年度比・原単位、Category1(購入した製品・サービスを指す。原材料の調達、パッケージングの外部委託、消耗品の調達。)
- ※4 循環アルミの使用率として、UACJグループ内における資源循環の活動目標を示すもの。「循環アルミ量*1/溶解炉への装入量*2×100」で算出する。純アルミ(1000系、8000系)材を除く。対象拠点は、UACJ名古屋製造所、福井製造所、深谷製造所、名古屋製作所、小山製作所、UACJ (Thailand) Co., Ltd.の6拠点。
- *1 循環アルミ量:PIRスクラップ*3、PCRスクラップ*4、当社社内の全工程で発生するスクラップを合算した値
- *2 溶解炉への装入量:アルミニウム新地金、添加金属、PIRスクラップ、PCRスクラップ、当社社内の全工程で発生するスクラップを合算した値
- *3 PIRスクラップ:Post-Industrial Recycled スクラップ。製造業での素材の加工段階で発生するスクラップ
- *4 PCRスクラップ:Post-Consumer Recycled スクラップ。使用済製品に由来するスクラップ
ご参考
UACJグループの環境配慮型製品ブランド「UACJ SMART」の展開について(2021年6月4日)
※ 「ALmitas+」の展開開始に伴い、「UACJ SMART」は「ALmitas+ SMART」にブランド名変更
アルミ素材・製品の新ブランド「ALmitas+」を展開~アルミ素材・製品の特長や強みを伝え、アルミニウムの存在感をアピール~(2023年9月28日)
グループの製品ブランドを「ALmitas+」に統合、社会との共創を促進~ファミリー・ブランドとして一貫したイメージとブランド力を訴求し、“アルミっておもしろい”を浸透~(2024年9月30日)
「ALmitas+」について
「ALmitas+」は、UACJグループの取り扱うアルミ素材・製品のブランドです。UACJグループが長年培ってきた技術をもとに、さまざまなパートナーと共創し、広がり続けるアルミニウムの可能性と魅力を伝えていくものです。今後、既存用途に加えて、アルミ素材に新たな機能を加えた製品を中心に、新用途への展開を進め、適用分野を拡大させています。ネーミングの由来は、“アルミ”、“足す”、面白さやワクワク感をアルミ素材・製品に付加するというブランドイメージを表しています。
「ALmitas+ SMART」は、「ALmitas+」のファミリー・ブランドの中で、環境性・循環性の価値を提供する、環境配慮型製品ブランドです。
UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙・防衛などの幅広い分野に、アルミニウムの板、箔、押出、鋳鍛、加工製品を提供しています。アルミ圧延を開始してから125年以上にわたり受け継いできた技術を生かし、人びとの暮らしや産業を支えています。また、アルミニウムの循環型社会構築に向け、さまざまな領域でリサイクルを推進しています。
2024年3月期の連結売上高は8,928億円、グループ従業員は約10,500人です。